追放者食堂へようこそ!2巻の感想(ネタバレあり)遂に人間以外も食堂にやってくる

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追放者食堂へようこそ!原作小説2巻の感想(ネタバレあり)[追放メイドとイニシエの食卓]

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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追放者食堂へようこそ!2巻
/君川 優樹
(アニメ1期の内容)
・『追放者食堂へようこそ!』の関連記事へ

【評価】
・賑やかで楽しい作品
・遂に人外が来店

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比:     男:女=1:2
・メイドロボ・幻獣・無口キャラ・食堂・冒険者・王国・魔法

・魔法人形(オートマタ)が食堂に来た!?

――(あらすじ)――
夏。
追放者食堂の前にメイド服を着た少女が倒れていました。どうやら猛暑にやられてしまったようです。
やたらと体の重い少女を店の中に入れると、彼女は肌を露出させて胸部を展開。メカニカルな内部機構を顕わにしました。
彼女の名はオリヴィア。その正体は過去の記憶を失った、メイド型魔法人形(オートマタ)でした!

――(感想)――
元から女性キャラの肌露出が多めの本作ですが、オリヴィアもまたお色気担当。人間様に「パンツを見せて」とお願いされれば、躊躇いなくスカートを捲し上げてしまう危うい子です!。
ビビアも指摘していましたが、デニスのお店がいかがわしい雰囲気になってしまいました。

ビビア:「デニスさん……このお店の方向性って、これで良いんですか?」

デニス:「聞くな、ビビア。俺もどうしたもんかと思ってるところなんだ」
ビビア:「なんかオリヴィアさんが入ったことで、雰囲気が一気にガールズバーに寄ったような……ガールズ食堂?」
デニス:「言うな、ビビア。いずれ落ち着く。たぶん」

しかし給料がいらない従業員が入ってくれたと考えれば嬉しい事なのかもしれません。
ホール担当はこれで良いとして、後は料理人が欲しいところです。料理はデニスがたった一人で、強力な『スキル』を駆使して無理矢理こなしている状態です。
今回出てきたヘズモッチが追放者食堂に入ってくれないでしょうか。そしたらまた店の雰囲気が、ガールズバーに寄ってしまうのでしょうか。
既に町には無くてはならない存在となっている追放者食堂。1日に2回、毎日来る客もいる程です。どう考えても人手が足りないので、これからも仲間を増やし続けて店が発展していってくれると嬉しいです!

・神狼(フェンリル)が追放者食堂に来た!?

――(あらすじ)――

「飼っていい?」
「…………何を?」

「犬」
「犬ぅ?」

「でも犬飼うったって、どおっから貰ってくるんだ?」
「もう拾ってきた。お店の外にいる」
「お前、意外と行動力の化身だよね」

アトリエの要望で犬を飼うことを許可したデニス。
店の外に出てみると、そこにはデニスよりもずっと大きい狼、幻獣の神狼(フェンリル)が鎮座していました。
神狼にはポチという名前が付けられ、アトリエは毎日かかさずポチを散歩させるようになりました。

――(感想)――
また家族が増えました!
オリヴィアに続いて人外2匹目です。
何故かアトリエに拾われて追放者食堂で飼われることになった神狼(フェンリル)。サイズが大きく存在感が凄いです。町の人たちもおっかなびっくりの様子。
世間から追放された変り者たちが集まるデニスの食堂ですが、遂に人間以外が来てしまいました。
これまでは人間の範囲内で個性的なメンツが訪れていましたが……もはや何でもありになってしまいましたね。
もうモンスターでもなんでも店に来て、美味しい料理を堪能すれば良いと思います!
これからも珍客が増えて食堂が賑やかになっていくことでしょう。

しかし悲しいことに、今回に限っては、幻獣と人間が共存するのは難しかったようで…………
愉快なメンバーが増えたと思いきや、すぐにいなくなってしまい残念です。
笑顔で別れたなら救いがありますが、ポチはひっそりと消えるようにいなくなってしまいました。あまりにも寂しい別れ方に、アトリエの悲しみも一入でした。
またいつかポチと一緒に暮らせる日が来ると信じたいものです。

・2つ目の追放者食堂

――(あらすじ)――
デニスがかつて働いていたブラックス・レストランの同僚、ヘズモッチ・ペベレル。
デニスの後を継いで副料理長になっていた彼女ですが、独立して自分のレストランを開店しました。
デニスの追放者食堂の近くで、高級な料理をリーズナブルな値段で提供するヘズモッチ。利益を度外視したそんな経営がうまくいくはずもなく、やがて融資を受けられなくなり、多額の借金を背負うことになってしまいました。

人生に失敗してしまったヘズモッチ。
しかし、そんな彼女を助けたのは、彼女の美味しい料理を食べていた常連客たちでした!

――(感想)――
ヘズモッチ・ペベレル。女性。ブラックス・レストランの(元)副料理長。
呼びづらい名前です!
他にもこの第2巻は変わった名前の新キャラが多かった印象です。
1巻の感想で、私は『キャラの名前に個性が無い』と書いたのですが、作者さんのネーミングセンスが急に変わった気がします。(気のせいでしょうか?)

さて、デニスの追放者食堂の前例があるせいで、ここに住む住人たちは懇意にしている食堂が困っていると総出で助ける風潮ができているようです。
(絶対にデニスの影響だと思います)
ヘズモッチはデニスに勝つことしか考えていなかったのに、いつの間にか地元の人々から愛されていました。冒険者たちがヘズモッチを助けようとした時の彼女の戸惑いの反応が微笑ましかったです。

・オリヴィアを狙った襲撃事件

――(あらすじ)――
かつて『魔法』という物の構造が分かっていなかった時代に、たった一人で魔法の基礎体系を作り上げてしまった天才、奇械王ユヅト。
オリヴィアは彼の遺作であり、神話級のマジックアイテムであることが分かりました。
そんな貴重な歴史遺産であるオリヴィアを狙って、冒険者の町が襲撃されてしまいます。

――(感想)――
オリヴィアと同様に神狼(フェンリル)のポチも幻獣愛好家に狙われ、彼は町を出ていく決断をしました。
デニスの店には歴史的価値、希少価値の高い物が多すぎます!(アトリエの相続した蔵書も)

一個人が大切なものを守り抜くにも、やはり限度があります。
自分より強い相手や多人数、はたまた国家権力などを的に回しては、自分はおろか回りの人たちの命まで危険に晒すことになってしまいます。

そんな絶望的な状況を町中の常連客たちと結託してムチャクチャな『スキル』を駆使して打開していくのは、読んでいてスカッとした気分になります!
まさにこういうのをカタルシスと言うのでしょう。

オリヴィアは壊され、ポチはいなくなってしまいました。前巻では貴重な本の数々が、食堂ごと燃やされてしまっています。
失った物は多いですが、それでも悪は討伐され、最終的に皆が楽しそうに暮らしているのは救いでした。
蔓延る悪に屈しない主人公と町の住人たちがかっこいいと思いました!

(「追放者食堂へようこそ!」2巻の感想・ネタバレあり)

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