りゅうおうのおしごと!13巻の感想(ネタバレあり)
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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りゅうおうのしごと!13巻/白鳥 士郎
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【評価】
・短編集!
・八一目線の話は無し。JSたちが主人公。
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★
読みやすさ: ★★★★
ラブコメ量: ■■■■
戦闘・バトルの量:■■
男女比: 男:女=1:3
・小学生・ハーレム系・別れ・短編集・将棋・友達
・ターミナル《最後のJS研 その1》
☆――(あらすじ)――☆
※本作は短編集です。
JS研のみんなが空港まで澪ちゃんを見送りに行く流れの中に、4つの短編が思い出として挿入されています。
すでに両親が海外に移住している澪ちゃんは、JS研のみんな(あい、綾乃、シャル)と一緒に空港まで向かいます。
いきなり電車(特急はるか)に乗り遅れそうになりますが、なんとか間に合いました!
そして綾乃ちゃんが、意外と『鉄分多め』であることが発覚しました。
綾乃:
「この『はるか』はただの『はるか』ではないのです! 今年の春から運行が開始されたばかりの新型車両なのです! 従来の車両に増結する形で運行されているのですが、この新型は各車両の両端に大型ディスプレイを搭載している関係上、天井が七〇ミリ高くなっていたり、デッキの荷物置き場もキャリーバッグの大型化に対応して大きくなっていたり、にもかかわらず車体形状やカラーリングは乗客が『くろしお』と間違えないよう従来のものを踏襲していたり、海外からの観光客さんへの配慮が隅々まで行き届いてるのです! この新しい『はるか』こそ日本の――お・も・て・な・し! を表現した、圧倒的な車両なのです!」
懐かしむように電車内で語られた短編は『JSの夏』。
八一と銀子、佳香さんらと一緒にJSたちが海で遊んだ話です。
☆――(感想)――☆
いよいよ澪ちゃんとお別れです。
JS研にとって大事な場面ということなのでしょう。丸々1冊使ってじっくりと進行していきました。
懐かしむように語られた短編は水着回!
意外と大胆な水着を着ていた綾乃ちゃんが八一の心を掴み取るという、珍しい展開を見ることができました。
酔っぱらった佳香さんは危険だと判明!銀子も八一も逆らえない相手なだけに、佳香さんが暴走するとJS含めて回りは従うしかありません!
清滝師匠も佳香さんに怒られることがありますし、人間関係のパワーバランスでいえば、佳香さんは最強格なのかもしれません……。新しい発見でした。
佳香さんが突如開催した愛の告白大会は、読んでいるこちらまで恥ずかしくなるような内容でした……。
・黒猫のお見送り《最後のJS研 その2》
☆――(あらすじ)――☆
『明日帰って来るお爺ちゃんの迎えの下見』だと言って、空港まで来てくれた夜叉神天衣。
天衣はネット将棋で『ぶらっくきゃっと』という名でずっと澪と対局・アドバイスをし続けてくれていました。(ツンロリ!)
短編集は『空銀子☆聖誕祭』。
タイトルの通り、銀子の誕生日のお話です。
☆――(感想)――☆
佳香さんが悪趣味!!!
銀子と八一を二人っきりにして、監視カメラで見ながら酒のつまみにするという暴挙に、読み手である私は少し引いてしまいました。
八一はプレゼント選びのセンスが無さそうでしたが、姉弟子にプレゼントを喜んで貰えてよかったです。
八一と銀子が二人っきりで、良いムードで終わることを期待したのですが、残念!
八一がロリコン認定されて責め立てられるドタバタエンドになってしまいました。せっかくの誕生日が台無し!
最後には八一の語尾が変なことになってしまいました。
八一:「(幼女のパンツを)被らせていただきますロリ」
せっかく恋人同士になれたので、八一にはいつか銀子に、もっとロマンチックな誕生日をプレゼントしてあげて欲しいです。
・最後の昼餐《最後のJS研 その3》
☆――(あらすじ)――☆
澪ちゃんは、日本での最後の食事はみんなで中華と決めていました。
しかし店に入るとそこには本因坊秀埋(ほんいんぼう しゅうまい)こと、天辻埋(てんつじ うず)がいて「おち●ぽ」を連呼していました!
秀埋(シューマイ)先生:
「そこのイケメンおち●ぽ! こっちにもう一杯ビールだ! ビールビールビール!!」
「しかし奇遇だな! まさか空港の中華料理屋で八一の弟子に遭遇するとは! もう師匠のお●んぽの先っぽくらいは見たのか? ん?」
酔っぱらった大先生に絡まれながらも、JSたちは食事を奢ってもらえることになりました。
しかし澪ちゃんは一切食事に手を付けることなく、最後の企みのタイミングを伺っていました。
秀埋先生に話す形で始まった短編は『クイズ! 将棋アカデミー』。
新しいタイトル戦と称して八一&綾乃ちゃんの司会によるクイズ大会が開催されました。
☆――(感想)――☆
「お●んぽ」と表記したり「おち●ぽ」と表記したり。
『●』の位置がずらされていて、実質伏字になっていません!なんとも過激な本因坊もいたものです。(対局中でも泥酔しているそうです……)
ボーイッシュな見た目をしている澪ちゃんに対して、「ところで澪には、お●んぽは付いてるのか?」と聞いてきましたが、『澪』っていう名前の時点で十中八九付いてないでしょう!
さて、クイズ大会の方ですが、途中から八一の隠していた(つもりだった)プライベートが次々と暴かれていき、かわいそうながらも面白おかしかったです。
「問題です! 師匠が初めて買った漫画で、現在でもこっそり愛読している作品は?」
「矢吹健太郎先生の『To LOVEる』」
「正解です! あいが寝たあとに隠れて読んでます!」
「内弟子時代もそんな感じだったわ」
初めて買った漫画がTo LOVEるとは……。レジに持っていくのが恥ずかしいと思うのですが、なかなかの勇者です!
八一の裏設定が色々と判明したのはファンとして嬉しかったです。
・書きかけの手紙《最後のJS研 その4》
☆――(あらすじ)――☆
別れ際、澪ちゃんはあいに対局を申し込みました!
ヨーロッパへ旅立ってしまう前の最後の対局です。
澪ちゃんはあいに、これまで抱いてきた感情をぶつけます。
二人のJSの対局の後に挿入された短編は『白雪姫と魔王の休日』。
将棋界史上初となる女性プロ棋士になった銀子は、八一の手を握りながら病院で寝込んでいました。
八一は来訪者の対応をしつつ、銀子に対する思いを募らせます。
☆――(感想)――☆
ある日突然あいが現れ、すぐにハンデ戦ですら負けるようになってしまい、それでも友達でい続けることを選んだ澪ちゃん。
あいに対する思いは決して良い物ばかりではありませんでした。
小学生の女の子だと甘く見てはいけません。普段は元気いっぱいな澪ちゃんですが、複雑な感情がドロドロと渦巻くこともあります。
将棋の世界……というより勝負事の世界全てなのかもしれませんが、小学生にはあまりにも厳しい場所だと感じました。
八一と銀子は相変わらずでした!
また次巻以降、更なる進展に期待したいです。
そして最後に。
私としては、今回のMVP賞はシャルちゃんに送りたいです!
まだ小さいのによく頑張りました!!!
(「りゅうおうのおしごと!」13巻の感想・ネタバレあり)

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