緋弾のアリア12巻[狼狗に降る雪(フォル・オブリージュ)]の感想(ネタバレあり)キンジとレキが一般校へ!?

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緋弾のアリア12巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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緋弾のアリア12巻
/赤松 中学
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【評価】
・いつも通り面白かったです。
・つまらない日常
・学校が変わってもやっぱりキンジはモテる!

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比:     男:女=1:3
・一般人・学園生活・ヤクザ・不良・ハーレム系

・キンジとレキが一般校に編入!

――(あらすじ)――
キンジは一般校に転校することを望んでいました。
しかし校長からそれはできないと、事情を説明されます……

緑松校長:
「――武偵高から一般校への転校は、至難の業なんです」

「本来は、3月末で一斉に転出させるべきなのですが……そうすると、転入先の学校から都教委にタレ込みが殺到するんですよ。武偵高出身の生徒は学力が低く、社会性に乏しく、転校先からの退学率も高いとか。それで一時は閉校の危機にも陥りました。教育界では、武偵高はまだ正しい理解を得られていないんです」

「従って、転校は一定期間ごとに少人数ずつ、密かに実施するようになったのです。でもそうなると今度は、4月の武装登録の更新期前に生徒が出ていく事になります。武装していようといるまいと、それを許可されている生徒というだけで……厭がられるんですよ。なので武偵高からの転出者と分かると、まず入学を認められません

こういした事情で武偵高からの転校は、一度『退学』してから『編入』することで素性を隠しながら他校へと移るしきたりとなっていました。

『退学』という不本意を被りつつも、キンジとレキは晴れて一般の高校、『東池袋高校(ひがしいけぶくろこうこう)』へと通う事になりました!
アリアや理子、白雪たちには『長期任務に出る』と伝えて、消え去るように武偵高を後にしたキンジ。
レキと一緒に一般校での学園生活が始まります。

――(感想)――
キンジにどこまでもついて来てくれるレキがかわいい!
個人的にレキはもともと好きなキャラでしたが、より魅力に磨きがかかってきました。
昔は感情が薄かったレキも、今ではキンジが他の女子と良い雰囲気になると露骨に嫉妬します。良い兆候です!(表情が変わらないのは相変わらずですが……)

さて、急遽通う学校が変わり、キンジの念願が叶った訳ですが……当の本人はつまらなそうでした
お笑い芸人や流行りの話題に付いて行けず、馴染めない学校生活に毎日疲れ果ててしまい、せっかくカラオケに誘われても断ってしまう始末。
キンジが一般校に向いていないことがハッキリと明るみになってしまいました。
これは悲しい結果です。
レキもキンジの意志を尊重して、一般人になりたいキンジを応援してくれますが、どうにもいたたまれない学園生活になってしまいました。

しかしこの転校(正確には退学→編入ですが)が失敗しても、いずれにせよキンジにとって貴重な経験になることは間違いありません!
人との関わりを拒んでばかりいないで、今後少しは社交的になって欲しいものです。
(女性関係には相変わらず手が早いですが!!!)

・望月萌(もちづき もえ)と鏡高菊代(かがたか きくよ)

――(あらすじ)――
キンジとレキが通うことになった東池袋高校。
そこでクラス委員の望月萌と出会い、おせっかいな彼女はキンジの世話を焼こうとしてくれます。
ある日、萌が自身の危険を顧みず、不良生徒に素行を注意していました。
これをキンジが助けたことによって、萌はキンジのことを好きになっていきました。

また、この高校の不良のツテで、キンジは過去に交流のあるヤクザの娘、鏡高菊代と再会しました。
しかし昔からキンジのことが好きだった菊代にとって、望月萌の存在は気に入らないものでした。

――(感想)――
新天地で新たな女の子をさっそく開拓!
それも二人同時にです。(レキも表情を変えず怒っていました)
戦闘力を持たない一般人の望月萌。そしてヤクザの娘の鏡高菊代。どちらも今までに無い属性のヒロインです!
この作品は本当に多種多様なヒロインたちが用意されていて飽きません。ハーレム系ラノベの王道です。

このシリーズはこれまで、1巻につき1人くらいのペースでヒロインが増え続けているかと思われますが、この調子で女性キャラが増え続けると作品が女の子で溢れかえってしまいそうです。
ジャンヌやワトソン、ヒルダなどはもう出て来なくても良いと思うのですが……いつまでも再登場し続けています。
キャラが増える一方で減りません!

これからも巻を重ねるごとに賑やかになっていくことが予想されますが、登場人物が多すぎてストーリーが破綻したりしないか心配です。
丁度いい塩梅で収まってくれるといいのですが……(汗)

・ヤクザの本拠地へ攻め込む!

――(あらすじ)――
キンジへ積極的にアピールしている望月萌。
彼女のことをよく思わない鏡高菊代は、部下たちに萌を誘拐させてキンジをおびき寄せました!

ヤクザの本拠地(鏡高組)に入るも、萌を人質に取られていては言いなりになるしかなく、キンジは拘束されてしまいます。
そしてキンジが拘束された瞬間に事態は一変!
ヤクザたちは菊代を裏切り、菊代、萌、キンジの3人を中国に売り払うと言い出しました!

しかしキンジをずっと見張っていたジーサードとアリアが駆け付け、助けてくれます。
圧倒的な戦力差によって、鏡高組は崩壊寸前まで追い詰められました。

――(感想)――
キンジが萌と交流するようになったのを見て、レキは「狗を狼にしてはいけない」と言いました。一般人である望月萌が、キンジたちの苛烈な日常に溶け込める訳がありません。
そして実際、萌はキンジと共闘すべく拳銃を手にしたり(もちろん無免許!)、菊代も銃弾からキンジを庇うべく、身を挺して盾になろうとしたりしました。
キンジが一般校に来たことによって、戦闘力の無い一般女性を事件に巻き込むようになったのは大きな問題です!

今まで意外と少なかった『戦えないヒロイン』。
人質にされてお荷物にしかならない、しかしそれでもキンジのことが好きな女性キャラ。
キンジとは結ばれるべきでないと思うと同時に、萌の恋を応援してあげたい気持ちもあり、複雑な気分になりました。

戦闘に関しては、いつの間にかキンジの味方になっているジーサードと、事情を全く知らないアリアが訳も分からず共闘している様が面白かったです。
後半は萌や菊代を庇いながらの戦いになり、複数の女性を守っていく難しさを感じました。(やはりハーレムは修羅の道なのか)

・ジーサードが一瞬で脱落!?

――(あらすじ)――
萌と菊代の件が片付いた後。
猴(こう)と呼ばれる少女が現れ、キンジ・ジーサードとの戦いを望みました。
は化生(妖怪のようなもの)の中でも強い力を持っているようで、キンジに取り憑いていた玉藻が慌てて姿を現し、猴との戦闘を止めるよう言いました。

それでも戦う姿勢を見せたジーサードに対し、猴はその目を赤く光らせ……
次の瞬間、ジーサードは血を流して倒れました。

――(感想)――
はい。
衝撃の展開でもって次回へと引き継ぐ、いつものパターンですね。

吸血鬼は以前相手したことがありましたが……今度の相手は孫悟空ですか。正真正銘、本物の化け物です!
ジーサードが一瞬にしてやられてしまう相手ですが、これを倒せたら最後、もうキンジの相手になるのは神くらいのものでしょう!(キンジについている玉藻は神の一種らしいですが……)

かなめの時点で敵キャラの強さがインフレしていましたが、そこから更にジーサード、更にはそのジーサードを一瞬で下す妖怪と、もはや強さが理解不能な事態になってきています!
普通に戦っても勝てる気がしませんが、猴(玉藻いわく孫悟空らしい?)には弱点などがあるのでしょうか?
どんな戦いが待っているのか、次も楽しみです。

(「緋弾のアリア」12巻の感想・ネタバレあり)

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