ソード・オラトリア2巻の感想(ネタバレあり)
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
(画像をクリックするとAmazon商品ページへ飛びます)
ソード・オラトリア2巻/大森 藤ノ
(アニメ期、4話~6話前半の内容)
・『ソード・オラトリア』の関連記事へ
【評価】
・本編の裏で、【ロキ・ファミリア】も不可思議な事件に関わっていたことが分かる
・気色悪いモンスターが多め
・ダンジョン内で不穏な何かが起っている
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★
読みやすさ: ★★★★
ラブコメ量: ■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比: 男:女=2:3
・ダンジョン・冒険・事件・モンスター・戦闘・剣と魔法の世界
プロローグ 鬨の一幕
★あらすじ★
暗い部屋で男女が衣服を脱ぎ、男が女を押し倒す。
女は男が受けたという依頼の内容について尋ねた。
「変な依頼だった。30階層に行って、わけのわからんものを回収してこいなんて……」
「おっと、これは極秘だった。聞かなかったことにしてくれ」
それを聞くと女は男の首を素手で締め上げ、凄まじい握力で首の骨を折り、殺害してしまった。
★感想★
いきなり殺人事件!
不穏極まりない始まり方です。
ベルたち【ヘスティア・ファミリア】より【ロキ・ファミリア】の方が圧倒的に強いため、始まった瞬間から起きる事件の重さが違います。
『暗い部屋』としか書かれていないため、この段階では場所が分かりません。
まだ詳細は不明ですが、この異常な握力の女性が事件の核になっていくことでしょう。
【ロキ・ファミリア】と対立するほどの実力を持つ女性。
一体何者なのか興味深いスタートです。
一章 日常風景
★あらすじ★
ダンジョンから戻って来た面々は一時、地上でそれぞれの日常を過ごす。
アイズとティオナは高価な武器を紛失してしまったため、補填のためにお金が必要になった。
資金稼ぎも兼ねて、アイズ、レフィーヤ、ティオナ、ティオネ、フィン、リヴェリアの6人はダンジョンに潜ることにする。
一方【ロキ・ファミリア】の主神であるロキは、地上に残った狼人(ウェアウルフ)、ベートと共に食人花モンスターについて調査を開始した。
★感想★
全員がレベル3以上!
【ロキ・ファミリア】の団長フィンは『たまには気ままに、じっくり探索』と言っていましたが、それにしてはダンジョン探索のメンバーが豪華です!
アイズは借りていた細剣(レイピア)を弁償するため、ティオナは巨大な超硬金属(アダマンタイト)製の武器、大双刃(ウルガ)の修理費のためにかなりの金額を稼がないといけません。
少人数で気楽に行くような雰囲気ですが、なかなかの冒険になりそうです。
【ロキ・ファミリア】は武器をすぐに壊してしまうため、御用達の鍛冶師たち【ゴブニュ・ファミリア】も大変です!
ティオナの武器は柄の両側に巨大な刃が付いている双頭剣のなのですが、大の男が5人がかりで巨大なハンマーを打ち下ろし、怨嗟の声を洩らしていました。
【ロキ・ファミリア】はお得意様ではあるはずですが、苦労して仕上げた最高級品の武器をあっさりと壊されてしまう恨みの方が強いようです。
確かに武器の性能が追い付いていないということであり、自信を失ってしまうのかもしれません。
今後も【ロキ・ファミリア】は無茶をしたり強敵と対峙したりが続くと思われるので、鍛冶師の皆さんには是非腕を上げて、壊れない武器を作って欲しいところです!
二章 発生
★あらすじ★
【ロキ・ファミリア】の6人はダンジョン探索を始め、18階層の安全地帯であるリヴィラに到着した。
団長フィンのおごりで宿をとることにした一行がリヴィラの宿を訪れると、【ガネーシャ・ファミリア】の冒険者、ハシャーナ・ドルリアが殺害される事件が起きていた。
ハシャーナはLv.4の実力者。
前の晩にハシャーナと同行していたという、深くローブを被っていた女性が容疑者として上げられた。
★感想★
Lv.4の冒険者の殺人事件!?
Lv.4といえば相当な実力者であるため、普通ならありえない事態です。
しかもモンスターにやられたのではなくて、犯人は人間の女性。しかもおそらく素手です!
Lv.5以上の冒険者というのはオラリオでも名が広まり、その多くは有名人になっています。
しかし名の知れている冒険者が、こんな大っぴらに殺人事件を起こすことは考えにくいです。
一体犯人は何者なのでしょうか。正体が全く見えてきません。
犯行の目的も謎。
なんともミステリアスな女性です。
三章 下界探偵ロキ
★あらすじ★
神ロキはベートを連れて街を一通り見回った後、手がかりを求めて地下水道に入っていった。
地下水道で件の食人花のモンスターが現れ、戦えないロキを守りながらベートが交戦した。
高価な『魔剣』を1本消費して食人花モンスターを撃退したが、それ以上の捜索は諦め地下水道を撤退。
その後二人は神デュオニソスと、その眷族である黒髪のエルフと出会い、ベートはその二人から地下水道に残っていた匂いを感じ取る。
不審に思い話を聞くと、デュオニソスもまたロキたちのように、独自に極彩色の魔石を持つモンスターを調査していたことが発覚した。
食人花モンスターはギルドによって地上に運ばれた可能性が挙げられ、ロキが探りを入れることになった。
一方、18階層のリヴィラでは事件の犯人探しが始まり、【ロキ・ファミリア】にも嫌疑がかけられた。
★感想★
【ロキ・ファミリア】以外にも食人花モンスターを追っている所があったとは!仲間がいるのは心強いです。
妙なモンスターがいることをオラリオの冒険者たちに伝えるにしても、ロキだけが言っているのと、他に証言者がいるのとでは話が違ってきます。
相談相手ができたことも嬉しいです。
デュオニュソスとの出会いによって、事件解決のために取れる選択肢はかなり増えたのではないでしょうか!
だんだんと話が広がってきました。
一方、ダンジョンの中では事件が起きたにも関わらず、フィンがモテモテだったり、ティオナが小さい胸のせいで犯人候補から外されたり。シリアスな状況に反してコメディ要素が多かったです。
これから厳しい戦いがあるからムードを緩めているようにも感じられるため、油断はできません。
犯人はハシャーナが運んでいた『何か』を探していて、フィンの勘によるとまだリヴィラの中にいる可能性があるとのことでした。
もし犯人がまだいるとすれば、リヴィラの住人で対処できる相手ではありません!
【ロキ・ファミリア】が偶然通りかかってよかったです。
四章 宝玉
★あらすじ★
神ロキはギルドの主神であるウラノスの元に行き、モンスターを地上に連れ込んだのはギルドなのかを問いただした。
それに対し、ウラノスは「それは違う」とだけ答えた。
ダンジョンの中ではアイズとレフィーヤが不審な犬人(シアンスロープ)の少女を発見。
彼女は【ヘルメス・ファミリア】に所属するLv.2の冒険者で、ルルネ・ルーイという名前だった。
ルルネはハシャーナが運んで来た荷物を預かっていた。
ルルネの身の安全のため、ハシャーナを殺害した犯人が狙っていると思われる代物はアイズたちが預かることになった。
それは緑色の球体で、内部には胎児のようなものが見える不気味な物だった。
犯人の捜索が続く中、安全地帯であるはずのリヴィラに食人花のモンスターが突如、大量に出現した。
モンスターたちが群れをなして安全地帯に来たこと、そして今まで潜伏していたことに人の意思を感じたフィンは、モンスターたちを操っている調教師(テイマー)の存在を感じ取った。
★感想★
ウラノスの様子を見る限り、ギルドが食人花モンスターの件の犯人ではないようですが、何かを知っていそうな雰囲気でした。
ロキはあっさりと引き下がってしまったのですが、ウラノスが知っている情報を聞き出しておいた方が良かったのではないでしょうか!?
ウラノスはギルド本部の奥に匿われています。
今回はロキが強引に侵入しました。気軽にいつでも会えるわけではありません。
せっかくのチャンスだったのにもったいないです!
さて、リヴィラの事件の方には大きな進展がありました。
ハシャーナが運んでいた代物、つまり殺人犯が狙っている物品が見つかりました!
なんとも不気味な緑色の球体です。
文中では『宝玉』と書かれていましたが、そんな綺麗なものではなさそうです。
この玉は一体何なのか、誰が何のためにこの玉を欲しがっているのか気になるところです。
そして大量のモンスターの襲撃!
しかも出てきたのは例の食人花のモンスターです!
まさかルルネの持っていた緑色の球体と極彩色の魔石を持つモンスターには関連があるのでしょうか!?
ということはハシャーナを殺害した女性も関係者……???
別件だと思っていた事件が繋がり、事態はより複雑に入り組んだものになりました。
一体ダンジョンの中で何が起こっているのでしょうか。不穏な空気が漂います。
五章 リヴィラ攻防戦
★あらすじ★
18階層リヴィラに大量発生した食人花モンスターを、【ロキ・ファミリア】が狩り尽くしていく。
ハシャーナを殺害した女は、ハシャーナの顔面の皮を顔に貼り付けて、男装をしていた。
女は目的の宝玉を求めてアイズ、レフィーヤの二人に襲い掛かる。
対抗するためにアイズが魔法を使うと、それに反応して宝玉が奇声を上げ、食人花モンスターに寄生して一体化してしまった。
女性のような見た目となった寄生モンスターは次々と食人花モンスターを取り込んでいき、多脚のタコのような不気味な姿へと変わっていく。
宝玉を求めていた赤髪の女は「ええい、全て台なしだ……!」と舌打ちして、再度アイズとレフィーヤに襲い掛かる。
抗戦するものの赤髪の女はアイズよりも強く、窮地に追い詰められたところでフィン、リヴェリアが現れ、助けに入った。
★感想★
ルルネの持っていた宝玉が食人花のモンスターと一体化してしまいました!
一体これは何なのでしょうか。気色悪いです!
モンスターに寄生するモンスター。
食人花もかなり強いモンスターですが、それに寄生した瞬間、赤髪の女は「台なしだ」と言っていました。
では一体この宝玉を何に寄生させるつもりだったのでしょう!?
階層主などにも寄生できるということでしょうか。だとしたら脅威です。
幸いとても希少な代物のようで、こんな事態はそうそう起こらないとは思うのですが、ダンジョンの中で何かを企んでいる者がいるのは間違いありません。
自体は深刻さを増し、謎は更に深まりました。
さて、ハシャーナを殺害した赤髪の女性ですが……フィンとリヴェリアの2人がかりでも攻めあぐねていました!
顔面を殴ったフィンの方が、指を骨折してしまう始末。
本当に何者なのでしょうか。人間なのかどうかも怪しいです。
むしろこの女性がモンスターだと言われた方が、宝玉を狙う理由にまだ納得がいくくらいです。
まだ2巻なのに、事件も敵も手強すぎます!
六章 渇いた叫び
★あらすじ★
ハシャーナの殺害、そして食人花モンスターの奇襲を仕掛けた首謀者と思われる赤髪の女は逃亡した。
赤髪の女はアイズのことを「アリア」と呼び、アイズはそれを気にしていた。
自分より強い者との戦いに感化されたアイズはランクアップをするため、37階層の階層主、巨大な骸骨のモンスター『ウダイオス』に単身で挑む。
リヴェリアの付き添いのもと、命からがらアイズは階層主の単独討伐に成功した。
★感想★
女には逃げられてしまいました!
絶対に後で再登場して面倒なことになります!
フィンとリヴェリアが二人がかりで追い込み、絶好のチャンスだったのですが惜しいです。
その後アイズは階層主ウダイオスと戦いましたが……逃げ場の無いダンジョンという空間で、自分より強い敵と戦った後にまた強敵に自分から挑みにいくとは。
薄々分かってはいましたがアイズの行動は苛烈です!
偉業ではあるのですが、流石に無謀だったように思います。
他の団員に迷惑をかけて、強敵が出てくる危険な場所に行き、リヴェリアには「手を出さないで!」とワガママ放題。
これを偉業達成の美談にしてはいけないと思いました。
エピローグ 再会は突然に
★あらすじ★
アイズとリヴェリアが帰路につくと、白い髪の少年がダンジョン内で気絶しているのを見つける。
その少年は以前ミノタウロスに襲われ、アイズが助けた際にミノタウロスの血で真っ赤にして、恥をかかせてしまった少年だった。
アイズはリヴェリアに「この子に償(つぐな)いをしたい」というと、「起きるまで、膝を使って寝かせてやるんだ」と言い、償いならそれで十分だという。
アイズが膝枕をしていると少年が目を覚ましたが、すぐに顔を真っ赤にして叫びながら逃げてしまった。
★感想★
最後に本編の主人公ベル・クラネルの登場です!
この時はまだ、アイズは彼の名前すら知りません。
しかし「償いをしたい」という思いで膝枕をしていたのに、逃げられてしまうのは寂しいです!
ベルが恥ずかしがる気持ちも分かるのですが、命の恩人が膝枕までしてくれていたのに叫んで逃走してしまうのは良くありません。
お互いにどう関われば良いのか分からない感じが初々しいです。
二人とも異性との関わり方はかなり不器用で、性格も全然違うため、ちぐはぐなやり取りが続くことでしょう。
ベルはアイズのことが好きですが、アイズの方はベルのことをどう思っているのか。
【ロキ・ファミリア】に焦点を当てたスピンオフということで、アイズ側の気持ちを知ることができたら嬉しいです!
( 『ソード・オラトリア』2巻の感想・ネタバレあり)

コメント