変人のサラダボウル9巻の感想(ネタバレあり)リヴィアもサラも社長になり、世界へ雄飛する

目次

変人のサラダボウル9巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

(画像をクリックするとAmazon商品ページへ飛びます)

変人のサラダボウル9巻
/平坂 読
・『変人のサラダボウル』の関連記事へ

【評価】
・いつも通り面白かったです
・リヴィアが最高!大好き!
・惣助の恋愛に決着

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■■■
戦闘・バトルの量:■■
男女比:     男:女=1:3
・奇人変人・岐阜県・レズビアン・淫乱・波乱・ドタバタ

・栄福荘の問題

――(あらすじ)――
破廉恥な自身の生活を恥じて、禁欲のため旅をしていた剣持命(けんもち みこと)ことリヴィア。
彼女はヤクザから嫌がらせを受けている『栄福荘(えいふくそう)』という宿の用心棒として、タダで宿泊させてもらっていました。

栄福荘を含む辺り一帯の土地を再開発する計画があり、ヤクザたちは宿主たちに立ち退いて欲しいようです。
また栄福荘の経営もうまくいっているとは言えず、リヴィアが所属する音楽バンド、救世グラスホッパーズがライブを行い客寄せをするも、効果は一時的なものでした。

最終的には皆神望愛(みなかみ のあ)の提案で、ヤクザではなく白銀エスパーダクランが栄福荘を買い取ってしまい、リヴィアにメロメロになっていた女主人とその3人娘もろともリヴィアのものにしてしまいました!
(リヴィアの禁欲生活、終了)

リヴィアを監視している尾関正武(おぜき まさたけ)も、このリヴィアの奔放な行動には飽きれてしまいました。

急に旅に出て公園で騒動を起こして馬糞拾ってると思ったらヤクザとケンカして耕作放棄地帯でライブやって旅館買って帰る。
意味が分からない。
(……どう報告したらいいんだよコレ……)

――(感想)――
てっきりリヴィアが栄福荘の救世主となり、経営を持ち直すと思っていたので、宿が助からなかったのは驚きました。

リヴィアは故郷と家族を失い、異世界にやってきてから主(剣持命)も失っています。
そんなリヴィアが宿の娘さんたちに言った「そんなに大事ですか? 家とか、故郷とか」という発言は、決して小馬鹿にしたような言い方ではなく、本当に素朴な疑問だったのでしょう。
栄福家が家を手放したくないと主張している中、リヴィアにしか言えない言葉だったと思います。

今回のリヴィアの旅は、白銀エスパーダクランが新たな土地開発に乗り出すキッカケとなり、またバンド活動にも追い風となったので、結果的には良かったのかもしれません。
奔放なリヴィアの行動は、何故か毎回人々の心を救います。そうしてまた人をたらし込む。リヴィアの信者は増える一方です!

……ちなみに物語の終盤では、この栄福荘の女将さんと3人娘が、母子揃って風俗店で働いていました。
普通ならバッドエンドなのですが、この母子は自分からリヴィアに体の関係を求めて来るドエロたちです。
女将さんは宿を経営している時も、辛抱たまらず客と体の関係を持っていたそうです。
おそらく彼女たちは楽しんでやっているのでしょう。
人には向き・不向きがあり、幸せにもいろんな形があります。
たとえインモラルな形であっても、他人に迷惑がかからないならそれでいいのかなと思いました。
(遠い目)

・リヴィアの決心

――(あらすじ)――
リヴィアは肉欲に溺れる日々を送っていた自分を恥じて、旅に出ました。
しかし栄福荘の女将さんと娘たちから求愛され、禁欲の誓いをあっけなく破ってしまいます。

リヴィアはどうしようもない自分に落ち込みますが、皆神望愛はそんな彼女に救われたと言います。
またリヴィアも「――ばいばい、リヴィア。せっかく来たんだし、もっともっとこの世界をたの楽しんでね」という剣持命の遺言を思い出しました。

リヴィアは吹っ切れて皆神望愛と交わり、この世の快楽を貪り、主から引き継いだ人生を最大限楽しむことを、改めて決意しました!

――(感想)――
女将さんと娘たちがリヴィアとエッチするシーンを、私は電車の中で読んでいました。
セクシーな挿絵は無かったのですが、文中に♥(ハートマーク)が沢山出て来るせいで、ページをチラ見されただけで明らかに濡れ場だと分かってしまいます!!
電車の中でライトノベルを読んでいて、挿絵のページで恥ずかしくなることはあれど、文面だけでページを開いているのが恥ずかしくなったのは初めての経験でした。

リヴィアが欲に溺れるのが、(自分の欲望のためというのもあるのでしょうが)志半ばで亡くなってしまった主・剣持命のため、そして自分を信仰してくれる望愛のためというのが、何とも彼女らしくて好ましいです。
リヴィアの奔放な生き方は多くの人を救ったと望愛は語りました。
それに対してリヴィアは自分という人間について懺悔するように話す場面がありました。

リヴィア:
「……ですが、某の本性は、この世界の秩序とは相容れぬものです。誇り高き白馬の騎士にあるまじき……悪しきものです。色欲と酒と博打に溺れ、望愛殿やミコト殿にヒモ同然に養ってもらい、面倒事は皆に丸投げし、敵対する者は暴力でねじ伏せ、信者やパパ活女子から金を貢がせる、まさにいにしえの暴君のごとき酒池肉林の生活。最近の日本語で言うならば『異世界転生した主人公がチートスキルで無双する!』……それがこの世界で邪なる悪……邪悪とされる性質なのだと頭では理解しながらも、本当のところ、某はそんな自分の在り方に対して、特に何とも感じないのです。むしろ、せっかくの唯一無二の力を使わないでなんとするか、という疑念すら抱きます。欲望の話だけではありません。物心ついたときから死や滅びが身近にあったせいかもしれませんが……昨日も言ったとおり、某には多くの人々が当たり前に抱くような故郷や家族に対する愛着、そういった世間で美徳とされる感情が本当にわからないのです。結局、某はどこまで行ってもこの世界では異端者でしかないのでしょう」

こういうことを自分なりの言葉で素直に話せるから、周りの人たちはリヴィアを応援したいと思うのかもしれません。
個人的に百合要素は好きではありませんが、それでもリヴィアはとても魅力的です!
『魅力100』のキャラが本当に魅力的に描かれているのは素晴らしいです。

・サラ社長

――(あらすじ)――
羽瀬川プロダクションの社長の提案で、サラが社長を引き継ぐことになりました!

その後、羽瀬川プロダクションの今後の展望として、これからは地方での活動にも力をいれていくという話になり、サラが岐阜に進出することを提言すると、その案が通ってしまいました。
長谷川プロダクションは岐阜にビルを買うことになり、惣助の鏑矢探偵事務所もそのビルに入ることになりました!
奇しくもそこは、リヴィアが率いる『白銀エスパーダクラン』のビルのすぐそばでした。

――(感想)――
みことしゃちょーに続き、サラ社長まで誕生してしまいました!
サラのことなのできっと会社の運営もうまくやるのだと思いますが、父親の事務所の移転先のために岐阜にビルを建てるなど、やや私物化しているのは気になりました。
株主に影響されるのもイヤなので、会社が大きくなっても上場しないそうです。
ザ・ワンマン経営!

喫茶『らいてう』が浸水してしまい、鏑矢探偵事務所はずっと移転先を探していましたが、無事に岐阜県に残ることができて良かったです。
サラが主に東京で活動するようになっていたので、東京に引っ越す可能性もあると思っていました。しかし『社長になって、プロダクションの拠点ビルを岐阜に作る』という力技でこれを解決。さすがサラは常人にできないことをやってのけます!

ところで……『羽瀬川プロダクション』過去作の主人公である羽瀬川小鷹と同じ名字なのが気になります。
何か関係があるんでしょうか?
小鷹が芸能プロダクションを経営するイメージは湧かないので、妹(小鳩)か父親かもしれません。
気になります!

・4年以上の月日が流れ、状況は大きく変化する

――(あらすじ)――
鏑矢探偵事務所の移転先が決定してから2年半が経過しました。
設立された羽瀬川プロダクション岐阜支部のビル、その3階。
新たな探偵事務所で友奈の誕生日会が行われ、そこで友奈が惣助に想いを伝えましたが、惣助は他に好きな人がいると言い友奈を振ってしまいました。
そして今度は惣助が、その場に来ていた好きな人に告白しました。

惣助:「実は俺、ブレンダさんのことが好きです。よかったら正式にお付き合いしていただけるとありがたいです」
ブレンダ:「あ、はい」

そんなカップル成立から更にもう2年が経過!
鏑矢探偵事務所が白銀エスパーダクランの近所に引っ越して以来、サラとリヴィアは一度も顔を合わせていません。
サラは全国各地を飛び回っていて、リヴィアはミュージシャンや夜の仕事など、お互いに生活圏が重ならない世界で活動していました。

そんなサラ社長とみことしゃちょーが、二人ともニューヨークで開催される企業のエキスポに参加し、6年ぶりに再会しました。
かつての主であったサラを手込めにしようと言い寄るリヴィア。それを拒絶するサラ。リヴィアは言葉の弾みでサラの父親・惣助を小バカにすると、サラは怒りを顕わにしました。

岐阜県から遠く離れたニューヨークの地で、かつては主従関係だった異世界人2人が直接対決を始めてしまいました!

――(感想)――
暴力沙汰はこちらの世界では御法度です!
お互い社長という立場になったのに、ニューヨークまで来て奔放が過ぎます。
しかしこれまで交わることの無かったサラとリヴィアの物語が、満を持してぶつかりました。とてもワクワクする展開で次回が楽しみです!
次の10巻が最終巻になるそうですが、その前に4年もの月日が流れる急展開となりました。
個人的には嫌いではない流れです。むしろテンポが良くて、また最終巻に向けて盛り上がっていくようで好きです。
フィナーレに向けてこのまま駆け抜けて下さい!

……と、まあそれは良いのですが、正直それより気になることがありまして。
閨春花は!?
訳も分からないままブレンダ先生に惣助を取られてしまい、困惑しながら祝福の拍手を送っていた閨春花はどうなったのでしょうか!
惣助がブレンダに告白する直前まで、彼女は自分が選ばれると信じ切っていました。しかし実際は完全に蚊帳の外。
またブレンダと閨春花は友人同士でもあります。かなりキツい失恋となったはずですが、彼女は今どうしているのでしょうか。
彼女の胸中は書かれておらず、サラっと流されて終わってしまいました。
立ち直ってくれていると良いのですが、心配です。

(「変人のサラダボウル」9巻の感想・ネタバレあり)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次