『鬼滅の刃』1巻(ジャンプコミックス)の、ごく個人的な感想です。
※最初に『あらすじ』として内容を紹介してから感想を書いているため、ネタバレ注意です!
鬼滅の刃 1巻
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鬼滅の刃1巻/吾峠呼世晴
(アニメ1期、1話~4話の内容)
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第1話:残酷
★あらすじ★
主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、母、弟妹たちと一緒に山奥で暮らしていた。
父親は既に他界していて、代々炭焼きである竈門家は木を伐り、炭を焼き、山を下って炭を売って生計を立てていた。
ある日。
炭治郎が炭を売りに山を下っている間に家族が鬼に襲われ殺されてしまい、唯一の生き残りである妹の禰󠄀豆子(ねずこ)も鬼に変貌し、炭治郎を襲うようになってしまう。
鬼退治の専門部隊、『鬼殺隊』の富岡義勇(とみおか ぎゆう)が現れ、鬼となった禰󠄀豆子に襲いかかる。
しかし炭治郎は禰󠄀豆子を庇い、禰󠄀豆子もまた炭治郎を守ろうとした。
富岡義勇は炭治郎のことを認め、また禰󠄀豆子も人を襲わないと判断し、その場を去って行った。
★感想★
絵の線が全体的にカクカクしていて、まるで版画のような絵柄。人の目の瞳も丸ではなく、多角形のように描かれていて独特な雰囲気があります。この絵は好き嫌いが分かれそうです。
そして主人公や妹の漢字が難し過ぎます!キャラクターの名前のクセが強く、これまた好みが分かれそうです。
第1話から主人公の家族が皆殺しにされたのは衝撃です。また富岡義勇の「生殺与奪の権を、他人に握らせるな!」から始まる、有名な一連のセリフなど、最初から強烈なインパクトがありました。
『残酷』というタイトルの通り、最初からあまりにも辛い展開です。
いきなり家族が殺されてしまい、唯一生き残った妹も鬼になり、義勇と出会い、家族を埋葬して実家を去って行く。本当に人生の分岐点というか、激動の日でした。
炭治郎の日常は突然奪われてしまい、これからどう生きて行けばいいのかも分かりません。
最後に義勇から『鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)』という人物を紹介されて、会いに行くことになりましたが……。今は先が見えず、炭治郎は不安でいっぱいの状況かと思われます。きっとすがるような気持ちで鱗滝さんに会いに行くことでしょう。
賑やかな大家族の暮らしから一転、変貌してしまった妹との二人旅。過酷でかわいそうに思うと同時に、これから炭治郎がどんな人生を歩んでいくのか、興味深いです。
第2話:見知らぬ誰か
★あらすじ★
富岡義勇(とみおか ぎゆう)から紹介された、鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)という老人に会うため、炭治郎は禰󠄀豆子を連れて、狭霧山(さぎりやま)へと向かう。
狭霧山へと向かう道中。
炭治郎は夜の山にて、鬼と遭遇して襲われてしまうが、禰󠄀豆子が鬼の首を蹴り飛ばし、炭治郎を助ける。
鬼の体は頭部を失っても動き続け、飛ばされた頭部も新たに腕を生やして襲って来たが、炭治郎はこれをなんとかやり過ごす。
炭治郎が持っていた刃物で鬼に止めを刺そうとしたところ、背後から現れた天狗の面を付けた男に腕を掴まれ、「そんなものでは止めは刺せん」と制止されてしまった。
★感想★
禰󠄀豆子が日の光を嫌がるため、炭治郎が農家のおじさんから竹や籠などの材料を買い取るシーンがありました。
おじさんはお金など要らないと言うのですが、炭治郎は強引におじさんの手に小銭を叩きつけて行きました。
これはただの暴力なのでは!?
痛がっていた農家の方がかわいそうでした。
良い子だと思っていたのに理不尽。炭治郎の真面目さが悪く出てしまった一幕でした。
さて驚いたことに、炭治郎が鬼と戦えていました!
一瞬で炭治郎に逼迫した鬼に対し、すぐさま斧を振って迎撃。
禰󠄀豆子を背負ってずっと歩き続ける足腰の頑強さも尋常ではありません。
もしかして炭治郎は既にかなり強いのでしょうか……?
見た目はあまり強そうではないので甘く見ていました。
そして禰󠄀豆子も強い!
一瞬で鬼の首を蹴り飛ばしてしまいました。衝撃です。
炭治郎が油断している時は禰󠄀豆子が守ってくれました。
鬼になっていて死なないので、禰󠄀豆子はおそらく炭治郎より強いです!
これは相当なチート味方キャラなのではないでしょうか!?
人間の死体を見て涎を垂らすなど危なっかしい面はありますが、将来は凄い二人組になりそうです!期待。
鬼が出たことにも驚きましたが、最後に出てきた天狗の面の人の方がインパクトが強かったです。
なぜ天狗!?
意味が分かりません。
まさか本物の天狗なのでしょうか。鬼がいる世界観なので天狗がいてもおかしくはありませんが……。
結局この話では天狗の正体は明かされず、気になるところで次話に持ち越しになってしまいました。
第3話:必ず戻る夜明けまでには
★あらすじ★
夜が明けて、炭治郎を襲った鬼は太陽の光を浴びると灰になり消えてしまった。
天狗の面をした男こそが、炭治郎が求めていた鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)だった。
全く足音を立てずに走る鱗滝の後を、禰󠄀豆子(ねずこ)を背負ったまま炭治郎が追いかける。
そのまま炭治郎は疲労困憊の状態で山奥へと連れて行かれ、炭治郎が鬼殺の剣士として見込みがあるかを試す試験を受けることになる。
空気が薄く、多くの罠が仕掛けられた山を夜明けまでに下り、ボロボロになりながらも試練を突破。
炭治郎は無事、鱗滝に認めてもらうことができた。
★感想★
日の光を浴びた途端、一瞬で鬼は燃えて消えてしまいました!なんとあっけない……。
今の禰󠄀豆子も、日の光を浴びるとこうなってしまうのでしょうか。これは気を付けなくてはいけません!
昼は炭治郎が禰󠄀豆子を守り、夜は禰󠄀豆子が炭治郎を守ることになりそうです。役割分担で良いコンビなのかもしれません。
さて、天狗の男こそが、義勇の言っていた鱗滝さんだったのですが……。
実はなんとなく、鱗滝さんのことは知っていました。
『鬼滅の刃』を読んでいなくても、この第3話に出てくる、炭治郎にビンタして「判断が遅い」と言うシーンが、ネットで散々ネタにされています。見た目も名前も覚えやすいです。
鬼滅の刃は有名になり過ぎて、一部、読んでいなくても知っているシーンがあります。
初見で読んだときの驚きや新鮮さが失われてしまっているのは残念です。(ネット社会の弊害)
さてその鱗滝さんですが、相当厳しい人でした!
鬼の倒し方を聞いても、「人に聞くな 自分の頭で考えられないのか」と教えてくれません。
質問に答えるのが遅かっただけでビンタです。
「判断が遅い」「覚悟が甘い」などと、出会って早々に炭治郎は叱られていました。
しかし、炭治郎は家族を殺されて、富岡義勇に言われるがまま狭霧山に来ただけです。覚悟も何も無くて当然ではないでしょうか。厳しいを通り越して理不尽に感じました。
鱗滝さんも富岡義勇も、炭治郎が剣士になる前提で話を進めているのですが、本人の意思はちゃんと通っているのでしょうか。
周りの大人たちに生き方を強制されている気もして、少し心配です。
鱗滝さんは炭治郎を山に連れていき、本人の資質を試しました。
炭治郎は優れた嗅覚を活かして鱗滝さんの居場所を把握し、仕掛けられた罠を察知しながら、山を駆け抜けます。すごい体力です!
一日中禰󠄀豆子を背負って歩いた後、夜は鬼に襲われ、おそらく一睡もしないまま鱗滝さんの後を追いかけて試練を突破してしまいました。
地味な見た目に反して才能の塊のような主人公。成長したら、一角の人物になりそうです!
さて、この試練の際、「今度は夜明けまで待たない」と言っていましたが、最後の絵では日が昇っていて夜が明けてしまっていました。
オマケで合格にしてもらえたということでしょうか。それとも合格してから夜が明けたのでしょうか。
やや引っ掛かりました。
第4話:炭治郎日記・前編
★あらすじ★
禰󠄀豆子(ねずこ)は鬼と戦った後、眠り続けて目を覚まさなくなった。
鱗滝(うろこだき)が医者に見せるも、禰󠄀豆子の体に異常は見当たらず、目覚めない原因は不明。
妹が目覚めないまま、炭治郎は鱗滝と修行の日々を送ることになる。
罠だらけの山を下り、刀を素振りし、呼吸法を叩き込まれ、剣術の『型』のようなものを教わった。
狭霧山(さぎりやま)に来てから一年後。鱗滝は炭治郎に課題を出した。
炭治郎の身長ほどもある大きな丸い岩のところに連れていき、その岩を斬ったら鬼殺隊の『最終選別』に行くことを許可すると言う。
この日を境に鱗滝は何も教えてくれなくなり、禰󠄀豆子も目覚めることなく更に半年が経過した。
★感想★
厳しい特訓の日々ですが、第1話から家族が惨殺されているため、それと比べれば絶望感はありません。
修行で炭治郎が苦しんでいる様子が描かれていますが、炭治郎の表情が豊かで、むしろ少し楽しそうな雰囲気を感じました。
家族を失った炭治郎に、家族のような人ができてよかったです。
剣士を目指すのは決して楽な道ではありませんが、家族を失ってやることが無いよりは、何かに打ち込んでいた方が気が紛れそうです。
さて、この第4話と第5話は、炭治郎が禰󠄀豆子のためにつけている日記という形になっています。
眠り続ける妹に向けて、どんな思いでこの日記を綴っていたのでしょうか。
禰󠄀豆子は鬼になっていて、しかし人を食べてないという特殊な状況。もちろん前例など無く、いつ死んでしまうか誰も分かりません!
妹がこんな状態の中で修行を続けるのは辛かったことでしょう。
やがて鱗滝さんから岩を斬るという課題を出されて、達成できないまま半年が経ってしまいました。かなりテンポよく時が過ぎ去っていきます!
修行時代編。主人公が成長していくワクワクがあって私は好きです。
炭治郎が岩を斬るのに苦戦していると、最後は謎の少年が現れて終了しました。
狐のような面を付けているため、鱗滝さんの関係者だと思われます。
お面を付けて生活する謎の文化!
なんとも怪しい一族です。
第5話:炭治郎日記・後編
★あらすじ★
狐の面をした少年は錆兎(さびと)といい、真剣を持つ炭治郎を木刀で圧倒した。
炭治郎が錆兎に気絶させられた後、同じく狐の面をした真菰(まこも)という少女が炭治郎に寄り添い、その後は修行のアドバイスをしてくれるようになった。
更に半年が経ったある日。
錆兎は木刀ではなく真剣を持って炭治郎の前に現れる。
この日初めて炭治郎の刃が、錆兎の付けている面に届き勝利した。
狐の面が外れて素顔を見せた錆兎は微笑むと、いつのまにか姿を消してしまう。
錆兎の面を切ったはずの炭治郎の刃は、試練の岩を真っ二つに切断していた。
★感想★
炭治郎は錆兎に一撃を浴びせられて昏倒しても、怒るどころかただただ称賛していました。
真菰に向かって、「凄い一撃だった」「無駄な動きが少しもない」「本当に綺麗だった!!」と。
自分が理不尽に攻撃されたことより、目の当たりにした錆兎の実力に興奮していました。
それだけ強さを求めていたということでしょう。
いきなり襲い掛かってきたのは酷いですが、炭治郎本人が強くなりたいと思っていて、しかし鱗滝さんは何も教えてくれなくなってしまったというこの状況。
錆兎のような修行相手がいるのはありがたいです!
真菰かわいい。
錆兎以上に真菰の存在はありがたいです。
炭治郎の悪い所を指摘して着実に強くしてくれました。
教えてくれる人が現れたのは、鱗滝さんの本意ではなかったのかもしれません。少しズルい気もしますが仕方ありません。鱗滝さんが半年間も何も教えてくれないのですから。
おかげで炭治郎は強くなれました!
錆兎の面を切って、そこで初めて素顔が現れます。
ずっと厳しい口調だったので鋭い目つきをしているのかと思いきや、なんとも優しい表情でした。この表情から、炭治郎のことを思って修行相手をしてくれていたことが分かり、温かい気持ちになりました。
そして錆兎の面を切ったつもりが、炭治郎は巨大な岩を切断していました。
祝・岩を斬る試練突破!
ここの一連の演出は美しく綺麗でした。
第6話:山ほどの手が
★あらすじ★
鱗滝の課した試練を突破した炭治郎は、鬼殺の剣士になるため『最終選別』に向かう。
最終選別の内容は、多数の鬼が閉じ込められている藤襲山(ふじかさねやま)で7日間生き残ること。
炭治郎は鱗滝から『日輪刀(にちりんとう)』という特別な刀を渡された。
日輪刀で鬼の首を切断すると、その肉体は再生することなく、鬼を倒すことができる。
藤襲山に入ってすぐに2匹の鬼に襲われるが、炭治郎は鱗滝から教わった『水の呼吸』という剣術の型を用いて首を斬り落とし、即座に2匹の鬼を倒す。
初めて自力で鬼を倒せた感慨に浸る間も無く、無数の手を生やした大型の鬼が出現。
同じ受験者たちが捕らわれていたところを、炭治郎が鬼の腕を斬って助け出した。
★感想★
錆兎(さびと)と真菰(まこも)は既に死んでいました……。薄々そんな気はしていましたが悲しいです。
そして錆兎と真菰が付けていた狐の面ですが、最終選別へ向かう時に炭治郎も受け取りました。錆兎と真菰も同様に、鱗滝さんのところで修行をして、この面を貰って最終選別に行ったのでしょう。
炭治郎は今のところ、死んでしまった2人と同じルートを辿っています!
錆兎と真菰はもしかすると、自分たちのように死んでほしくないから、炭治郎を鍛えてくれたのかもしれません。
さて、件の最終選別ですが、鬼のいる山で7日間生き延びるという内容でした。
食料は山の中で現地調達でしょうか?炭治郎も他の受験者も、刀以外はほとんど荷物を持っていませんでした。鬼がいるため夜に寝ることもままなりません!
下手をすると鬼と戦う以上に、寝食を確保して生きること自体が難しそうです。
最終選別が始まって早々2匹の鬼と同時に戦いました!
鬼を倒す手段は、『日輪刀』という特別な刀で鬼の首を斬り落とすことだそうです。日の光以外にも倒す手段があってよかったです!
修行を終えてからの初戦はまさかの瞬殺!
炭治郎はあっという間に2匹(人?)の鬼を倒してしまいました。なんとあっけない……。2年間の厳しい修行の成果です。
まだ第1巻ですが、主人公が想像以上に強く成長してくれました!
しかし敵もまた強そうです。
炭治郎の背丈の2倍以上ありそうな、体全身が『手』でできている、変形自在の不気味なモンスターが出て来ました。鬼は皆気持ち悪い姿をしてますが、今までで一番醜悪で凶悪なビジュアルです!(ニオイも臭いそうです)
楽勝ムードから一転してピンチ。
緊張感が張りつめる中、次話へ続きます。
第7話:亡霊
★あらすじ★
巨大な異形の鬼は過去、鱗滝に捉えられて藤襲山に幽閉され、その後の最終選別を受けた子供たちを食べ続けて成長した。
異形の鬼は鱗滝が彫った『厄除の面』を目印にして、錆兎、真菰ら鱗滝の弟子たちを襲い喰らっていた。
鬼は全身から無数の手を生やし、それを伸ばして炭治郎に襲い掛かる。
全身全ての手を伸ばしきったところで炭治郎は間合いを詰め、『全集中・水の呼吸 壱の型 水面斬り』を鬼の首に打ち込む。
★感想★
鱗滝さんが、弟子たちを守りたい思いで彫っていた『厄除の面』が、逆に目印にされて、鬼に食べられてしまっていたというのはあまりにも皮肉で酷い話です。鱗滝さんが知ったらさぞ悲しむことでしょう。これは辛いです……。
さて、今までで一番本格的なバトルシーンとなりました!
直前に鬼を2匹、まとめて瞬殺していた炭治郎が大苦戦!
全身が『手』に覆われている異形の鬼が強かったです!体中から手を伸ばしてきて、斬ってもすぐ再生するため近づくことも困難です。
どうやら鬼というのは、強さにかなり個体差があるようです。そしてその強さは食べた人間の人数に比例します。
今回登場した異形の鬼は、50人以上の子供を食べているそうなので、今後は何百人、何千人と人を食べた鬼が出て来るのでしょうか。
殺された人々の人数を考えると恐ろしいです。
そして最後。
炭治郎の『水面斬り(みなもぎり)』は鬼の首を切断できたのでしょうか!?
絵を見ると、刃が鬼の首を跳ねているように見えますが……確証はありません。
ここで第1巻は終わりなので、第2巻は異形の鬼との戦いの決着からになります。半端なところで終わってしまいました!
すぐに2巻を手に取り、結末を確認したいところです。
以上。
『鬼滅の刃』1巻の感想(ネタバレあり)でした。

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