変人のサラダボウル8巻の感想(ネタバレあり)友奈が通い妻に リヴィアの出家旅

目次

変人のサラダボウル8巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

(画像をクリックするとAmazon商品ページへ飛びます)

変人のサラダボウル8巻
/平坂 読
・『変人のサラダボウル』の関連記事へ

【評価】
・いつも通り急展開の連続でした。
・波乱のドタバタコメディ。
・恋愛要素が強くなってきました。

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■■■
戦闘・バトルの量:■■■
男女比:     男:女=1:3
・岐阜県・天才・超人・波乱万丈・百合・大人の恋愛

・アルバと友奈の探偵合戦!

――(あらすじ)――
友奈のことをすっかり気に入ってしまったアルバは、彼女を自身のライバルと定め、付きまとうようになってしまいました。もはやストーカーです。
友奈はアルバを避けていましたが、通う学校はバレていたため、二人が再会するまでそう時間はかかりませんでした。

――(感想)――
話のサブタイトルは『怪盗かまってちゃん』。
元々は暗殺者だったアルバ・デュロマデイラですが、随分と明るく活き活きとしています。彼女なりにこちらの世界での生活をエンジョイしているようです。
友奈のことが気に入りストーカー化してしまったものの、その後は正式(?)に友奈の友達になり安心しました。
しかし、探偵と怪盗が友達というのは良いのでしょうか!?

アルバはこちらの世界で漫画の影響され怪盗になることを決めました。
既に『怪盗ピオニー』を名乗り、不法侵入を繰り返しては牡丹の花の落書きをして立ち去るというイタズラをしています。
探偵と友達になり素性が割れてしまっているのは、立場上かなりマズいハズですが……。
しかしアルバには魔術というチート能力があるため、なんとかなってしまう気もします。

今後、友奈・アルバの関係がどうなるのか気になるところです。
今回はアルバが友奈と推理合戦をするシーンがあり、アルバにも探偵の素質があることが分かりました。
怪盗から方針転換してアルバも探偵になり、友奈とタッグを組んだ姿などを想像すると面白いです!

・惣助の女性関係が更に拗れる

――(あらすじ)――
閨春花(ねや はるか)は、惣助が自分のことを好きであると勘違いしてしまいました。
サラに向かって「サラちゃん、わたし、お母さんになるみたい」などと言いますが、それを聞いたサラも惣助も何のことかサッパリ分かりません。

そして通い妻のようになり、惣助とサラに毎日料理を振る舞い続けるようになった友奈
ウキウキと楽しそうに事務所で料理をする友奈の姿を見て、惣助の方も『(……友奈、もしかして俺のこと好きじゃね?)』と察した様子。

一方、愛崎ブレンダと惣助は、互いに遊園地の絶叫系マシンが好きだということが分かり、二人で遊園地デートに行くことになりました!
二人は遊園地ナガシマにて、絶叫マシンの全制覇を目指します。

――(感想)――
閨春花(ねや はるか)がいたたまれません!
彼女は演技が上手いと惣助は知っているため、閨春花が惣助に対して好意を見せても、演技だと勘違いされてしまいます。これは悲しい!
更に、今のところ一番脈アリに見える愛崎ブレンダは、閨春花と友人関係にあります。
自分の友達と想いの人が、知らないところで何度もデートをしているというこの状況。
いつか来るであろう修羅場が恐ろしいです!!

そして永縄友奈(ながなわ ゆな)はどうなるのでしょうか?
毎日惣助の事務所に通っていて、料理を振る舞っています。今惣助と一番距離が近いのは彼女です!
惣助は友奈の気持ちに薄々気づきながらも、彼女とそういう関係になるつもりは無いようです。(脈ナシ)
良識人なのに意外と女性を泣かせている主人公・鏑矢惣助。
彼自身の気持ちもまだハッキリしませんし、どういう結末を迎えるのか、予想はまだ困難です。
惣助を巡っての女の戦いは、まだしばらく続きそうです!

・らいてう改築!? 探偵事務所を移転することに

――(あらすじ)――
大雨が降り、鏑矢探偵事務所があるビルの1階にあるカラオケ喫茶『らいてう』が浸水してしまいました。

そして後日。
もともと地盤の緩い土地なこともあり、床下だけ工事をするのが難しいことが分かりました。マスターの意向でビルは取り壊すことが決まり、鏑矢探偵事務所は移転することになりました。

――(感想)――

こうして。
父の事務所から独立して約七年、貧乏探偵・鏑矢惣助の生活を支えてくれていた、ボロいけど下に喫茶店があって毛利探偵事務所みたいだと気に入っていた事務所は、突然の終わりを迎えることになったのだった――。

この文章から、これまで住んでいた事務所を去ることになってしまった惣助の感慨が伝わって来ます。

おそらく次回の9巻で惣助たちの新しい拠点を探すことになるのだと思います。
最近はサラが東京に通ったり、リヴィアが旅に出たりと、岐阜県の外に出る傾向が強くなっている本作。もしかしたら新しい拠点は県外かもしれません!
しかしそうなると通い妻状態である友奈が気軽に来れなくなってしまいます。
サラの学校の友達や家臣たちとも、お別れになってしまう可能性があります。次回、どんな場所でどんな新生活が始まるのか楽しみです!

余談ですが、この本のあとがきで、作者(平坂 読)さんの家が浸水して、それがキッカケで今回の話が書かれたことが明かされました。
ごく個人的な感想ですが、このあとがきを見て、私は少し冷めた気持ちになってしまいました。
うまく説明できるか怪しいですが、私の心境を書いてみます……


作中ではサラや惣助、リヴィアたちが活き活きと動いています。
読者の私の方としては、その世界が実際にあって、キャラクターも実際に存在して、頑張って生活してるかのように感じていたところです。
しかし!
そんな折に最後のあとがきで『こういうことがあったので書いてみました』という製作者側の事情を知ってしまった結果、今まで読んできた物は実在しない、
あくまで作り話だったことを改めて認識してしまいました。それで少しガッカリしてしまったという次第です。
(頑張って言葉にしてみましたが、共感できない方も多いかと思います。ご容赦下さい)

・リヴィアの馬旅

――(あらすじ)――
愛崎ブレンダの清純さに感動したリヴィアは、自らの生き方を改めるべく出家し旅に出ることにしました。
愛馬である嵐丸(らんまる)に乗って現地の人たちの注目を浴びながら、旅先の人と関わり、時には琵琶を演奏。
相変わらず気ままに生きている彼女ですが、贅沢三昧な生活から一転、これからは自分で生活をしていかなくてはいけまません。

――(感想)――
リヴィアの生活の落差が激しいです!!
(それが彼女の魅力かもしれませんが)

リヴィアはもともとホームレスだったので、野宿やサバイバルも問題ありません。しかし昔と違うのは、彼女は有名人になってしまい行く先々で注目を集めてしまうことです。
「みことしゃちょー」としてユーチューバーとしても活動している彼女を知っている人も多く、琵琶の演奏をすれば路上パフォーマンスの規模では済みません!(もはやゲリラライブ!)
さすが『魅力』の数値が100になっているだけあって、どこへ行っても大人気のリヴィア。本人は困っているかもしれませんが、いつも賑やかで楽しそうです。(羨ましい)
彼女の行動は予測不能!見ていて飽きません。
何を隠そう、リヴィアは私がこの作品内で一番好きなキャラクターです!

ちなみに………………、
自らの奔放な生活を恥じ、旅に出て禁欲を誓ったにも関わらず、セクシーな挿絵が一番多かったのはリヴィアでした。大事なところは見えてませんが全裸でした。流石です。

・サラが社長に!?

サラの躍進が止まりません!!!
サラが芸能プロダクションの社長になるそうです。
リヴィアも白銀エスパーダクランのCEOですし、異世界人たちは人の上に立つ素質があるようです。

波乱に次ぐ波乱がもはや平常運転になっている本作ですが、今回は探偵事務所が取り壊しになったこともあり、生活環境が大きく変わるターニングポイントとなりそうです。
サラの方は比較的安定してきたと思ったのですが……。異世界人たちの生活はどうしても不安定になる運命のようです!

(「変人のサラダボウル」8巻の感想・ネタバレあり)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次