緋弾のアリア10巻[禁忌の双極(アルカナム・デュオ)]の感想(ネタバレあり)キンジに妹ができた!?

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緋弾のアリア10巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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緋弾のアリア10巻
/赤松 中学
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【評価】
・いつも通り面白かったです。
・重度のヤンデレの恐ろしさ
・重過ぎるブラコン

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★
ラブコメ量:   ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比:     男:女=1:4
・家族・学校・妹・銃撃戦・ハーレム系

・ジーサードとジーフォース

――(あらすじ)――
アリア、理子、白雪、そしてレキ。
バスカービルの4人を討ち倒したジーフォースは、キンジが現れるといきなり襲ってきました!
しかしその場にいたジーサードから戦闘を止めるよう命令され、ジーフォースは戦いの意志が無いことを示すかのように武装を解除してしまいました。

その後バスカービルの4人を病院へ搬送し、ジーフォースはそのままキンジに付いて行き、キンジの部屋に住みついてしまいました!
キンジのことを「お兄ちゃん」と呼ぶジーフォース。突如現れた妹との二人暮らしが始まります。

――(感想)――
キンジは両親を亡くしていて、兄である金一も殉職したことになっていました。
更に武偵高に入ってからは寮暮らしで、キンジはこれまで家族という物に縁が薄い人生を送ってきました。
しかしここに来て突然妹が登場!しかも重度のブラコンです。更に出会い頭にアリア、理子、白雪、レキを病院送りにしています。
キンジからすれば厄介極まりない困った妹です!
しかし師団(ディーン)の仲間たちからは、『女の事ならキンジに任せよう』とばかりに、誰も手助けしてくれません……。相変わらず酷い女運をしています。(合掌)

ジーフォースは自分が妹だと言い続けますが、キンジは『妹なんていない』とそれを跳ねのけます。大好きで大好きでたまらない相手に拒否され続けているジーフォースが、少し可哀そうにはなりましたが……。キンジの反応が正しいのでしょう。
できれば一生関わりなくない、恐ろしすぎる妹です!

・命名!ジーフォース改め『かなめ』

――(あらすじ)――
キンジのことを『お兄ちゃん』と呼ぶジーフォース。キンジと同じ学校へ通うようになり、愛嬌を振りまき、あっという間に学校でキンジの妹としての認識を勝ち取ります。
その過程で便宜上、キンジはジーフォースに『かなめ』という名前を付けました。
これまで製品名で呼ばれていたフォースは初めて人間の名前を与えられ、とても嬉しそうでした。

――(感想)――
名前を与えられた事で更にキンジへの愛情が増し、より手の付けられない存在になってしまった気がします!ジーフォース改めかなめ自身が、『自分はお兄ちゃんが大好き』『お兄ちゃんは自分を愛してくれている』と思い込もうとしている節があり、傍から見ると恐ろしいです。
ここまで応援したくないヒロインは初めてかもしれません……!(妹ですし)

かなめはすっかりキンジのストーカーとなり、キンジを監視しています。
キンジが他の女の子とイチャイチャする度に周りの物を素手で破壊し、かなめ自身の手の怪我も増えていきます。(厄介!)
『強くてヒステリックなストーカー』という物が、いかにどうしようもない存在なのか分かりました。

余談ですが、今回キンジはワトソンと行動を共にする事が多かったです。
車を運転することができて、秘密結社に所属するため情報収集能力が高く、医学の知識がありキンジの体質を理解していて、お互いに性的な苦手を克服しようと誘って来るワトソンは、すっかり便利キャラとしてこの作品に定着した様子。
かなめも要チェックの重要人物になってきました!(真っ当なヒロインが増えるのは嬉しい)

・ジーフォースの目論見

――(あらすじ)――
キンジの妹という主張は定かではありませんが、かなめはキンジと同様『ヒステリアモード』を発症する血筋でした。
しかしまだヒステリアモードにはなった経験が無いようです。
かなめはキンジとカップルになることにより、お互いを使って両者共にヒステリアモードになれるという、最強のタッグを組むことが目的でした。

――(感想)――
表題にあった『禁忌の双極』というのは、兄と妹で性的に興奮して二人ともヒステリアモードになるということだったのですね!
なんとも背徳感のある構想です。(好き)
しかしこうなってくると、かなめが実益を取ってキンジにアプローチしているのか、それとも本当にブラコンなのか分からなくなってきました。

言動はピーキーですが、これまで『キンジのことは大好き』という点は一貫はしていました。それすらも怪しくなって、本当に何を考えているのか分からない、何をしでかすか分からない危険な人物となってしまいました。
こんな妹は御免ですね……。

かなめはこれまで、施設のような場所に閉じ込められて育った様子。キンジが妹を導いて成長させてあげることで、彼女とは共存できるようになるかもしれません。
頑張れキンジ!

・白雪の激怒!

――(あらすじ)――
『家族が一緒に暮らすのは当然』と主張するかなめ(自称妹)。
その発言を逆手に取り、キンジは白雪を自分の血縁だと言い張り、護衛として自室に招き位入れることにしました。
白雪に話を通すため、キンジは白雪を監視しづらい場所に連れて行き、ジャンヌのアドバイスでプレゼントの花束も用意しました。その結果……
白雪を教会に連れて行き、(怪我に痛みで)片膝をつきながらバラの花束を差し出して言いました

キンジ:「――白雪。お前、遠山白雪になってくれ」

白雪:「……はい……!」

結果、キンジは白雪にとんでもない勘違いをさせてしまいました!

こうして白雪はキンジの部屋で一緒に暮らすことになりました。
キンジが自室でかなめに言い寄られているところに白雪が来てしまい、修羅場に発展。
白雪とかなめが決闘することになってしまいました。

――(感想)――
性的な知識が無いとはいえ、女性をあまり期待させるようなキンジの発言は許せません!
キンジ本人に自覚は無くとも、これまで他の女性にもプロポーズしてました!
白雪やアリアがあまりにもかわいそうです。本人はキンジと婚約してると思ってるのに、キンジには全くその気がないのですから……なんとも悲しい状況です。

さて、白雪とかなめの決闘ですが、既に二人は戦ったことがあり、かなめが白雪に圧勝しています。白雪に勝ち目があるようには思えません。しかしまたしてもかなめが勝ってしまうと、誰にもどうすることもできないということになってしまいます……。
かなめは一度負けないとダメでしょう!これ以上好き勝手に動かれては、もはやかなめが主役みたいな作品になりかねません。
幅を利かせ過ぎているかなめは、一度痛い目に合う必要があると思いました。

(「緋弾のアリア」10巻の感想・ネタバレあり)

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