この素晴らしい世界に祝福を!1巻の感想(ネタバレあり)
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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この素晴らしい世界に祝福を!1巻
作者:暁 なつめ
イラスト:三嶋 くろね
レーベル:角川スニーカー文庫
発売日:2013年10月1日
定価:704円(税込み)
ページ数:252ページ
判型:文庫判
(アニメ期、1話~6話の内容)
・『この素晴らしい世界に祝福を!』の関連記事へ
【評価】
・典型的な異世界転生物
・ギャグテイストが強く、楽しく読める
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★★
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比: 男:女=1:3
・ドタバタ・ハーレム系・異世界転生(転移)・コメディ・冒険者・魔法・モンスター
プロローグ
★あらすじ★
青い姿の女神:
「佐藤和真(さとう かずま)さん、ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先ほど、不幸にも亡くなりました。 短い人生でしたが、あなたの生は終わってしまったのです」
主人公のカズマはトラックに跳ねられそうになっていた少女を突き飛ばし、代わりにトラックに轢かれて死んでしまった。
しかしこれはカズマの勘違いで、実際はトラックではなくトラクターで、本来は少女の手前で止まるはずだった。
カズマは少女を突き飛ばして無駄に怪我を負わせてしまい、おまけに自分は死因は事故死ではなく、轢かれたと勘違いしてのショック死だと知らされた。
カズマは青い髪と服装をした女神アクアから、モンスターが蔓延る異世界に転生することを勧められた。
その異世界にはチートアイテムやチート能力など、好きなものを何でも1つ持っていくことができた。
自分の死に様を「プークスクス」と笑われた腹いせに、カズマは目の前の女神アクアを異世界に連れていく『物』として指定した。
★感想★
主人公が異世界転生するのは、最近のライトノベルでは本当に多い定番の展開です。
ただこの作品では、その転生をさせる女神と一緒に異世界に来てしまいました!
最初からヒロインを連れているのは羨ましいです。
しかし主人公自身には何の特殊能力もありません。
主人公の能力が開花していって強くなる、ワクワク感のような物は無さそうです。
異世界での生活やキャラクター魅力など、他に焦点が当たっていくことになることでしょう。
それにしてもアクアは女神らしくない女神です!
威厳の無いお調子者キャラ。
神ではなく天使等でしたら、こういうダメキャラも珍しくないのですが、いきなり主人公に一泡吹かされて泣いてしまう女神様は珍しいです。
一緒にいたら楽しそうで、私は好きです!
『女神』というとんでもないチートアイテムを手にして異世界に降り立った主人公。
どんな活躍をしてくれるのか楽しみです。
第一章 この自称女神と異世界転生を!
★あらすじ★
カズマと共に異世界で暮らすことになったアクアは発狂し、カズマに掴みかかり叫ぶ。
しかしもう取り返しがつかない。
カズマとアクアは無一文のままギルドに行き、平凡な能力だったカズマは初期職業の『冒険者』に、運の良さと知能以外のステータスが軒並み優秀だったアクアは上級職の『アークプリースト』になった。
現状カズマとアクアは無一文で、冒険者家業の収入は不安定なため、二人は2週間、街の外壁工事の仕事をして生計を立てた。
二人は冒険の手始めに巨大なカエル、『ジャイアントトード』を5匹討伐するクエストに挑むが、アクアが食べられてしまいそうになり苦戦。
二人では無理だと判断して仲間を募集することにした。
後日、最強の魔法『爆裂魔法』しか使えないアークウィザードの少女『めぐみん』が仲間になった。
絶大な威力を誇る爆裂魔法のおかげもあり、めぐみんとアクアが粘液まみれになったものの、なんとかジャイアントトードを5匹倒すことができた。
後日。
上級職の『クルセイダー』である金髪の女性が、粘液まみれになったアクアとめぐみんを見て、仲間になりたいと申し出た。
★感想★
最初は悲惨でしたが、アクアが元気で楽しそうで良かったです。
肉体労働の日々を過ごしていましたが、全く不満が無さそうでした。
むしろアクアは、労働の喜びに夢中になっていました!
なんとも庶民派な女神です。
そしてカズマもニート卒業!
しっかり働いて現場にも馴染んで挨拶もきちんとして、もう立派な大人です!
二人ともこんなにすんなりと社会に適合できるとは。
この世界に来てよかったのではないでしょうか。
そしてギルドからクエストを受けて、冒険が始まりまりました。
モンスターには苦戦しますが、仲間は順調に集まって来ました。
上級職の美女ばかりが仲間になります!
カズマが羨ましい!
しかしかなり個性的な面々のようです。
ドラクエでいうところのマダンテしか使えない魔法使いはピーキー過ぎて、長い冒険には全く向きません。
また、金髪の女騎士も言動が不審です。防御特価で攻撃ができないドM。
アクアはアホ(ひどい)で回復役。
全体的に攻撃手段が足りませんが、爆裂魔法でボスを倒したりできるかもしれません!
個々の能力自体は高いため、うまく連携すれば活躍できそうです。
アクアが青色、めぐみんが赤色、ダクネスが黄色という風に、分かりやすくイメージカラーがあるのは私好みです。
カラフルで映えて良い感じです。
第二章 この右手にお宝(ぱんつ)を!
★あらすじ★
金髪の女クルセイダー、ダクネスは一度パーティ入りを断られてからもカズマたちの仲間になりたがっていた。
ある日。
町に空飛ぶキャベツの大群が襲来したため、冒険者たちが総出で収穫した。(この世界の野菜は動物のように動く)
ダクネスの友人である盗賊、クリスと知り合いになり、カズマはクリスから盗賊のスキルを教えてもらった。
その際、相手の持ち物をランダムに盗むスキル、『スティール』でカズマは財布を奪われてしまった。
しかしカズマは教わった『スティール』をクリスに使い、履いていたパンツを盗むことに成功した。
★感想★
金髪でグラマーでドMのダクネス。この作品のセクシー要員として、今後あられもない姿を何度も見せてくれることでしょう。
本人もそれを望んでいます!楽しみです。
『空を飛ぶキャベツの大群』。
これでこの作品の世界観が、完全にギャグなのだと分かりました。何でもアリです!
全体的に生き物たちの活きが良いのでしょうか?カエル肉もキャベツも美味しいらしいです。
命を賭けて倒したモンスターを美味しく頂く。
美味しさよりも、生を実感する喜びの方が強く感じられそうです。
私もRPGは好きなのですが、それでも『職業 盗賊』というのはかなり違和感があります。
堂々と犯罪者を名乗るのはおかしいと思うのですが、どういう世界なのでしょう?
クリスは本当に他人の金品を盗んで生計を立てているのでしょうか。
だとしたらこの世界で警察は機能していないのでしょうか!? 気になります。
クリスから教わった『スティール』で、カズマはクリスのパンツを盗んでしまいました。
何を盗めるのかは『幸運』のステータスに依存するようですが、カズマにとってはパンツが一番の当たりのようです!
財布や高級な武器よりもパンツがいいとは。
カズマのスケベっぷりが垣間見えて、今後が楽しみになりました。
第三章 この湖に自称女神の一番搾りを!
★あらすじ★
キャベツ狩りの報酬が振り込まれた。
しかしアクアが捕獲したものはほとんどがレタスで5万エリスにしかならなかった。(エリスはこの世界の通貨単位)
一方カズマは盗賊スキルを駆使して良質なキャベツを大量に捕獲し、100万エリス以上の臨時収入となった。
魔王軍幹部のデュラハン(首の無い騎士のモンスター)、ベルディアがアクセルの街にやって来た。
集合した冒険者たちに向けて、ベルディアは自分の城に毎日爆裂魔法を撃ち込む者がいると文句を言う。
もちろん犯人はめぐみんである。
ベルディアはめぐみんに呪いをかけようとしたが、ダクネスが咄嗟に身代わりとなった。
仕返しができたベルディアは去って行くが、即座にアクアがベルディアの呪いを解いてしまった。
後日。
キャベツ狩りの収入を充てにしていたアクアは借金を抱えていた。
返済するために仕方なく狂暴なワニ、ブルータルアリゲーターが棲む湖を浄化するクエストを受ける。
アクアが檻に入り、その強固な檻ごと湖に浸して、アクアは浄化魔法を唱え続けた。
しかし檻ごとアクアがアリゲーターの群れに襲われてしまい、クエストは成功したが、アクアは恐怖により深いトラウマを植え付けられてしまった。
★感想★
お金の心配が無くなったのは何よりです!
せっかく異世界で生き返ることができたのに、生活だけで精一杯では面白くありません。
仲間も増えて、知り合いもできて、段々と異世界生活に彩りがついてきたのではないでしょうか。順調です!
今カズマたちがいるのは、初心者冒険者の集まる街『アクセル』です。
最初の町なのに魔王軍の幹部が来てしまいました!空気の読めない敵もいたものです。
個人的にデュラハンは中堅ザコモンスターのイメージがあるのですが、この世界では大ボスを務めているようでした。
その気になれば街の冒険者たちを全滅させることもできたのかもしれませんが、弱い冒険者にはあまり興味が無い様子。 こちらから手出ししなければ何も起こらなかったのに……めぐみんの日課である『一日一爆裂』も困ったものです!
ダクネスにかけられた死の呪いをアッサリと解呪してのけたアクアは、やっとその実力の片鱗を見せることができました。ただの役立たずではなかったようです。
しかしアクアは借金をしていました!!
異世界に来て早々に負債を抱えるとは。
女神だったときの贅沢癖が残っているのでしょうか。だとしたら一刻も早く改善してもらわないことには、仲間にまで影響が及んでしまいます!
目を離した隙に何を仕出かすか分からない、困った女神様です。
第四章このろくでもない戦いに決着を!
★あらすじ★
魔王軍の幹部であるベルディアが、再度アクセルの街にやってきた。
ベルディアは、ダクネスが仲間を庇って呪いを受けたにも関わらず、誰も自分を倒しに来なかったことに憤慨していた。
更にめぐみんは今も毎日、爆裂魔法をベルディアの城に撃ち続けていた。
魔王軍幹部のベルディアと、アクセルの冒険者たちの戦いが始まった。
まずはベルディアが率いるアンデッドナイトの群れをめぐみんが爆裂魔法で一掃した。
デュラハンの弱点が水であることをカズマが看破し、居合わせた魔法使いたちがこぞってベルディアに水の魔法を放つ。
アクアは水の女神の力を使って洪水を起こした。
水で弱ったベルディアにカズマはスティールをかけて、手に持っていたベルディアの頭部を奪い取った。
更にダクネスが追撃し、最後はアクアが魔法『セイクリッド・ターンアンデッド』を放ち、魔王軍幹部を浄化し討ち取った。
★感想★
低レベルの冒険者たちが魔王軍の幹部を倒してしまいました!
RPGでも低レベルクリアをする人はいますが、それは何度も全滅してはやり直す前提でのプレイです。
まだ1巻でこれは快挙と言えるのではないでしょうか!? カズマたちが魔王を倒す日もそう遠くはなさそうです。
今回はアクアがその実力を遺憾なく発揮してくれました!
今まで役立たずで駄女神などという不名誉なあだ名が付けられていましたが、やはり女神なだけあって強力な力を持っていました。見直しました。
カズマが頭脳、アクアが回復や浄化、めぐみんは一発屋でダクネスが盾役。
一癖あるメンバーばかりが集まってしまいましたが、うまく立ち回ればかなり強そうです。
後は強力な攻撃役がいればカンペキです!剣でも魔法でもいいので、とにかく攻撃が得意な仲間が入ってくれることに期待したいです。
エピローグ
★あらすじ★
魔王軍幹部を討伐した功績により、カズマたちのパーティーには三億エリスの報酬が贈られた。
大金が入った以上はのんびりと安全に暮らしたいと主張するカズマだったが、アクアが起こした洪水による街の修繕費用の一部を請求されてしまう。
その額は三億四千万エリスで、カズマたちは総計で四千万エリスの借金を負うことになってしまった。
★感想★
キャベツ狩りでお金の心配は無くなったと思いきや、急転直下で多大な借金を抱えてしまいました!
せっかく魔王軍の幹部を倒せたのに、この結末はあんまりです。ギャグと分かっていても悲しいです。
しかし街の被害も大きく、修繕費も全額ではなく一部だけという話だったので、これでも温情のある処置なのかもしれません。
本当にアクアは残念女神です!
アクアがいなければベルディアは倒せなかったのは事実ですが、それでもやり過ぎです!
これでカズマたちは冒険を続けなくてはいけなくなりました。
借金の額が額なだけに、危険なクエストに行くことになるかもしれません。
カズマ、アクア、めぐみん、ダクネス。この4人のドタバタや活躍をまだまだ見たいので楽しみです!
( 『この素晴らしい世界に祝福を!』1巻の感想・ネタバレあり)

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