ダンまち20巻の感想(ネタバレあり)人類の敵『黒竜』について、レオン先生の課外授業

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20巻
/大森 藤ノ
(アニメ6期の内容になると思われます)
・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の関連記事へ

【評価】
・ダンまち世界の情報が大量公開!
・世界は英雄を欲していた

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★★
読みやすさ:   ★★★★
ラブコメ量:   ■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比:     男:女=1:3
・ダンジョン ・ハーレム系 ・世界の終焉 ・オラリオVS学区 ・英雄

ニイナが【ヘスティア・ファミリア】にやって来た!

――(あらすじ)――
「学区の【バルドル・クラス】所属、ニイナ・チュールです! 今日から派閥体験(インターン)、よろしくお願いします!」

学区の学生であるニイナが、【ヘスティア・ファミリア】にやって来ました!
兎人(ヒューム・バニー)のラピ・フレミッシュの正体が、オラリオ期待の新星ベル・クラネルだと知ったニイナ。彼女はすっかりベルのことが好きになってしまいました。

――(感想)――
ベルがアイズに憧れたように、ニイナもベルに憧れて冒険者を目指すようになりました。
【ヘスティア・ファミリア】の女性陣からは歓迎されないと思ったのですが……意外と団員たちが好意的で驚きました!

ヘスティア:「ベル君への熱視線は頂けないが、『学区』の派閥体験(インターン)は無碍にできないし……」
リリルカ:「ええ。将来有望な学生、何より貴重な治療師(ヒーラー)という肩書きは見過ごせません……」

特にヘスティアは神なので、ニイナがベルのことが好きだと見抜いています。
(リリや春姫、リューや何故か【ヘスティア・ファミリア】の館にいるシルたちも、ニイナの想いは察している様子)

『回復役』という肩書きは、この世界においてとても強力なようです。しかもニイナは即戦力のLv.2。
いざダンジョンに出向いてみると、ポーションの消耗を大きく抑えられ、リリがとても幸せそうでした。(リリが新しい女性の加入を喜んでいるのは珍しい!)
リューの入団に加えてヒーラーの増員により、【ヘスティア・ファミリア】の冒険はかなり安定しそうです。
嬉しいことですが、回復アイテムの消費は減るので、懇意にしている【ミアハ・ファミリア】の売り上げは心配です。

『学区』がオラリオと対立!?

――(あらすじ)――
『ギルドの横暴をっ、許すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――ッッ!!』

「「「「「「許すなあああああああああああああああああ!!」」」」」」

ギルドは現在、地上からダンジョンの内部へと直通する柱を建設し、その内部を自由に昇降できるエレベーターを作る『立杭(シャフト)計画』を進めています。
そしてその材料として、学区で製造された最硬金属(オリハルコン)を全て徴収すると言い出しました。

『我々が求めるのは最硬金属徴収の撤回!! こちらの要求に応じない場合は、無期限の眷属募集(リクルート)及び派閥体験(インターン)の中止! オラリオとの断交も視野に入れるものとする――――!!』

オラリオと学区は決着をつけるため、神々の先導で対決をすることになりました。
冒険者VS学区の対決、【都市競技祭典(オラリオピアード)】が開催されることになり、神々はお祭り気分で大盛り上がりです!

――(感想)――
前の19巻から仄めかされていましたが、やはりレオン先生はオッタルと並ぶLv.7であることが判明しました!薄々分かってはいましたが、それでも衝撃です。
つまり、学区はオラリオと張り合えるだけの戦力を保有しています。
これまでオラリオでは強者たちが凌ぎを削ってきましたが、今はそんな猛者たちが急遽2倍に増量されたような状態になっています。
集う強者たちに興奮が止まりません!神々がお祭りを起こすのも納得です。

しかし今回、【都市競技祭典(オラリオピアード)】の描写自体は簡素なものでした。
この20巻の話には、ベルが今まで知らなかった世界を直接見て、またその様子をオラリオに伝える役割がありました。そちらがメインだったので祭典の戦いは省略されてしまったのだと思います。
(おそらく作者の大森藤ノさんが、ページ数を増やさないよう気を遣った)
ページ数が多くて読み応えがあるのも個人的には好きですが、これはこれで良かったと思います。

ベルとレオンの冒険(ニイナも同行)

――(あらすじ)――
【都市競技祭典(オラリオピアード)】が開催されている最中、ベル、レオン、ニイナの3人はオラリオの外を旅していました。
3人は北へ進んで行きますが、外の世界にも関わらず、異様に強いモンスターが出現し、何度もベルたちは襲われました。

やがてベルたちは巨大な竜巻、『黒竜』を封じ続けている『精霊の嵐』に辿り着きました。
強大な力を持つ『隻眼の黒竜』は、いずれ倒さなければならない人類の敵です!

ベルは『黒竜』を封印している『精霊の嵐』から時折強大な竜型モンスターが逃れて、人々を襲っていることを知りました。
これが今、世界を脅かしている『訪竜問題』です。

―ベルたちがダンジョンで冒険をしている間に、世界は緩やかに破滅へと向かっていたのでした。

――(感想)――
情報量が多いです!
ここへ来て一気に大放出!

ダンまちの世界に興味は尽きません。レオン先生について行きながら、ベルと一緒に授業を受けている気分で読み進めていました。

しかし話の構成としては、【都市競技祭典(オラリオピアード)】の主役になるであろうベルとレオンが、競技を放り出して旅をしているシーンが続きました。
一体どういう結末を迎えるのかと不思議な気分でストーリーを追っていましたが、最後はオラリオの冒険者たちに危機を伝え、いがみ合いをしている場合ではないと認識させることに成功。
両サイドが興奮して話し合いもできなかった状況を、見事に収めて見せました。
(一安心)

余談ですが、この20巻の巻末にレオン先生のステイタスが載っていました。
力が『S999』でした。
『猛者(おうじゃ)』と呼ばれるオッタルも一部のステイタスが999でカンストしていましたし、恐らく2人のLv.7はどちらもランクアップ間近です!
かつてLv.8とLv.9の冒険者が挑み、それでも適わなかった『黒竜』という存在。 今はまだ厳しいですが、討伐される日はそう遠くないのかもしれません。

【ロキ・ファミリア】が壊滅!?

――(あらすじ)――
「『遠征』は失敗! 『遠征』は失敗っ!! 60階層で、派閥連合は壊滅!!」

「早くっ、応援をっっ!! 仲間がっ、団長達がまだ『深層』に――!!」

ベルとレオンがオラリオに戻ると、【ロキ・ファミリア】の冒険者たちが命からがらダンジョンから戻って来ていました。体の一部が欠損した者すらいる惨状です。
そしてそこにはベルの憧れの人である、アイズ・ヴァレンシュタインの姿はありませんでした。

――(感想)――
アイズが地上に帰還していません! 文章では『目指し続けていた憧憬は、この地上に存在しない。』と書かれていました。
『地上に』いないだけでダンジョンにいるようにも解釈できますが、アイズ・ヴァレンシュタインが死亡してしまったようにも受け取ることができてしまいます。

もしもアイズが死んでしまったら、主人公ベルへの影響は計り知れません!
ベルはアイズに助けられて以来、彼女に追いつきたいという強い思いと共に急成長してきました。
是非とも彼女には生きていて欲しいですし、今度はベルが彼女を助け出して、ミノタウロスに襲われた時とは立場が逆になった姿を見てみたいです。

次回の21巻ですが、おそらくベルはアイズ・ヴァレンシュタインを探すため、ダンジョンに向かうかと思われます。
もしかするとレオンやオッタルと一緒に向かうのではないでしょうか。
【ロキ・ファミリア】のことは心配ですが、これを機に今まで仲の良くなかった【ロキ・ファミリア】、【フレイヤ・ファミリア】、【ヘスティア・ファミリア】が手を取り合い、団結するかもしれません!
これは『黒竜』の討伐のことを考えると大きなプラスです!
20冊以上続いたダンまちシリーズですが、終わりが近づいているのかもしれません。

19巻でのフィンとロイマン(【ロキ・ファミリア】団長とギルド長)の会話によると、60階層は『千蒼の氷園(タリアのひょうえん)』と呼ばれるそうです。
この氷園は危険すぎるためギルドが情報を公開していませんでした。
60階層以降は、モンスターが凶悪なのはもちろんですが、環境が過酷である可能性が高いかと思われます。
Lv.2のリリやニイナは同行すらできないかもしれません。

『黒竜』の討伐のためにも【ロキ・ファミリア】の助けは必須。Lv.7となったフィン、リヴェリア、ガレスの3幹部、そしてアイズ、ベート、ティオネ、ティオナ、レフィーヤなどなど。
全員、無事に生還して欲しいです。

(「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」20巻の感想・ネタバレあり)

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