神の庭付き楠木邸2巻の感想(ネタバレあり)
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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神の庭付き楠木邸2巻/えんじゅ
(アニメ1期の内容)
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【評価】
・1巻に続き面白かったです。
・ほのぼの。しかし時に殺伐とすることも。
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★
読みやすさ: ★★★★
ラブコメ量: 無し!(主人公が女性に興味があるのかすら不明)
戦闘・バトルの量:■■■(悪霊退治)
男女比: 男:女=1:1
・神々がたくさん登場・豪運・神秘・人外・ほのぼの
・神々の『厄介さ』が前巻より強調されている
☆――(あらすじ)――☆
楠木湊(くすのき みなと)が住んでいる楠木邸は本来空き家で、今は入居者を募集しています。
しかし山神さんをはじめとする神々は内見に来た人たちを妨害して入居者を退けていました!
他にも通行人と当たりそうになったら危害を加えようとしたり、食べてはいけない桃をお礼として渡してきたり。
1巻の時よりも神々の厄介さが目立ちました。
☆――(感想)――☆
神々は湊に対して礼儀正しい態度をとってはいますが……今回は自分勝手な行動が多かったように感じます。
例えば、湊は体質が変わりつつあり、存在が神に近いものになってきています。それを知りながら山神さんたちは黙っていました。自分たちの影響なのに無責任だと思います!
この事実を知った湊の「……俺は、人として死ねる?」という問いが切なく印象的でした。
さらに湊は普段から野生動物に過剰に慕われるようになり、福引を引けば一番欲しいものが当然のように当たるようになってしまいました。
嬉しいことも沢山ありますが、欲の無い湊にとっては戸惑ってしまうこともが多いようです。(私だったら大喜びですが!)
もう1つ、神々の身勝手さが目立ったシーンを上げます。
山神さんを視認できない通行人が山神さんを蹴ってしまいそうになった時、なんとその通行人を弾き飛ばしてしまいました!(加減はしていたので転びそうになっただけですが)
山神さんのこの行動には幻滅しました。
「ひどい」
「邪魔であったゆえ」
「転けなかったからよかったけど、傍若無人がすぎる」
「加減はしたぞ」
山神さんは全然悪びれていません!
圧倒的な力を持ち、基本的には善良なものの、頑として譲らないワガママな部分もあり、自由奔放。
このシリーズの『神』たちがどんな存在なのか分かってきました。
お互いを尊重し合う心はあるものの、人間とは分かり合えない部分があるようなので、湊にはうまく折り合いをつけて生活していって欲しいところです。
・裏で活躍する陰陽師たち
☆――(あらすじ)――☆
春は様々な物が芽吹く季節。
悪霊もまたこの季節になると大量に出現します。
陰陽師たちは日本全国津々浦々を忙しく回って悪しきものを退治していました。
陰陽師たちはこの繁忙期を『春の悪霊祭』と呼んでいました。
☆――(感想)――☆
『春の悪霊祭』。
おそらく某春のパン祭にちなんでいるのでしょう。
愉快ですがなかなかブラックなネーミングです。
このシリーズは湊と神様たちの平穏(?)な暮らしの合間に、度々陰陽師たちの奮闘が描かれています。
日常系かと思いきや、バトル要素も少しだけ混じっている不思議な構成です。
ほのぼのしたり、たまにピリッと殺伐としたり。和んでいる読者の心をしばしば揺らして楽しませてくれます。
余談ですが、播磨才賀(はりま さいが:たまに護符を買いに楠木邸に来る陰陽師)と組んで悪霊退治をしている葛木(かつらぎ)。彼の扱う式神がかわいいです!
陰陽師の頭にかじりついてじゃれてくるサメの式神は、シリアスな悪霊討伐の現場をコミカルに彩ってくれます。葛木のようなオジサンがかわいい海の生き物たちを扱っているギャップが良いです!
不思議と葛木の方までかわいらしく感じてきてしまいます。(これが『おっさん萌え』というものなのでしょうか)
・主人公の恋愛は全く無し!
☆――(感想)――☆
楠木湊が女性と会話するシーンはほぼ存在しません。
また湊に関しての恋愛や性的な話は全く出て来ません。
湊に性欲があるのかどうかすら分かりません!
私は色々なライトノベルを読んで来ましたが、基本的には青少年向けのお話が多いため、恋愛要素の無い作品はかなり珍しいです。
今の湊の周りには常に何かしらの神様がいるので、プライベートなどあった物ではありません!
ゆえに湊が誰かとお付き合いするのは難しそうですが、本人に全くその気が無さそうなので問題ないのかもしれません。
ちなみに楠木邸をしばしば訪ねて来る陰陽師、播磨才賀(はりま さいが)も同じく恋愛に興味がありません。
恋愛要素が無いのは少し寂しいような気もしますが、神々の神聖さとラブコメは相反する物で、扱いが難しかったのだと思われます。
4月からアニメ化されるようですが、家族で視聴して気まずくなるシーンなどは当然ありません。
万人が見れるアニメになることでしょう。
・ストーリー性は薄めな作風
☆――(感想)――☆
主人公が新たな力を得たり、成長したりといった描写はあるものの、主人公に目標や野望のような物が無いため、宙ぶらりんに日々の生活を送っています。
個人的には、これはこれで良いと思います!
この物語は、主人公が自分の意志で突き進む感じではありません。湊が周りのためにできることをして、その中で自然と成長し、信頼を勝ち取っていきます。
季節はゆっくりと移り変わり、独特な間合いで時間が進んでいく。そんな、なんともユニークな作品です。
・新キャラの数は抑えめ。しかし賑やかさは相変わらず
☆――(感想)――☆
この作品は、第1巻であまりにもたくさんの神様が登場しました。
このままのペースで楠木邸に神様たちが増えていくとすぐに飽和状態になってしまい、収拾がつかなくなってしまうのではないかと心配していたのですが、大丈夫でした。
相変わらず楠木邸に新たな訪問客は来ますが、みんなすぐに帰るようになりました。これ以上庭に住み着く神が増えることはあまりなさそうです。
現在楠木邸に住み着いてるのは、山神さん、霊亀、応龍、鳳凰、風神、雷神、そして神木の楠(くすのき)。 更にサブメンバーとして麒麟、山神さんの眷属3匹(セリ、トリカ、ウツギ)といったところでしょうか。
今後もこのメンバーは固定で、よその神々がゲストとして、しばしば楠木邸を訪れる形になりそうです。
それでも十分多くて賑やかですが!
麒麟とエビスさんが出会った瞬間、本能的にライバル視し合っていたのは面白おかしかくて良かったです。
(ヒント:ビール)
(「神の庭付き楠木邸」2巻の感想・ネタバレあり)

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