神の庭付き楠木邸1巻の感想(ネタバレあり)神々が集まる聖域が誕生!

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神の庭付き楠木邸1巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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神の庭付き楠木邸1巻
/えんじゅ
(アニメ1期、1話~の内容)
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【評価】
・恋愛要素無し!素朴な1人暮らし
・ほのぼの
・戦闘シーンもあり!
・お互いを尊重し合う、優しく穏やかな世界

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★(独特の言葉遣いがあったり、誰が喋っているか分かりにくかったり、行間が離れている所について書かれていてどこを指しているのか少しだけ分かりにくかったり)
ラブコメ量:   (恋愛は一切無し!)
戦闘・バトルの量:■■■
男女比:     男:女=1:0?(人間があまり出て来ません)
・幻想的・一人暮らし・神々と一緒に暮らす・不思議・賑やか

・楠木湊(くすのき みなと)の独り暮らしが始まる

――(あらすじ)――
主人公の楠木湊(くすのき みなと)は、とある山間にある空き家に住むことになりました。
この家は亡くなってしまった親戚の家だったそうで、ずっと温泉宿の実家暮らしだった湊は、『一度くらいは実家を出るべき』と言われ、家の買い手がつくまで空き家の管理を任されました。

空き家の持ち主だった親戚は建設会社の社長だったそうで、家屋の建築に至っては建材、釘一本に至るまで厳選されており、オール電化、バリアフリー、過不足なく設置された生活家電、色合いの統一された家具などなど。
まだ作りかけの庭園以外は、こだわり抜いて作られた大変贅沢な家でした。

――(感想)――
『この家の管理を任された』って……要は働きもせず、悠々自適に暮らしているだけじゃないですか!
なんと羨ましい境遇なのでしょう!

しかし湊には本人も自覚していない不思議な能力が備わっていたようで、静かな一人暮らしになるはずが、随分と賑やかで幻想的で、奇天烈極まりない日常になってしまいました。

もし、この主人公が自分勝手だったり欲深い人間だったりしたら、ただの羨ましい自堕落生活になったのだと思います。
しかし楠木湊には欲が無く、利他的で周りに尽くす性分なため、贅沢な環境にあっても腐ることはありませんでした。
後述する主人公の特異な能力もそうですが、湊のこの性格があってこそ、周りから好かれて色んなものが集まって来たのだと思います。
根が良い人というか、心の底から綺麗な善意の人というか。湊の温和な人柄だから成立する、穏やかな雰囲気の良作だと思いました。

・楠木湊の文字は悪しきものを祓う

――(あらすじ)――
楠木湊は普段からマメにメモをとっています。しかし、山間の空き家に移住して以来、湊が書いた文字は勝手に消えるようになってしまいました!
用事や買う物などが書かれたメモも、これでは使い物になりません。

実は湊が移り住んで来た場所は、怨霊などの悪い物が溜まりやすい場所でした。
湊の書いた文字には悪しきものを浄化する効果があり、その際に文字が消えてしまうようです。
その浄化作用はありえないほど強力なようで、湊は知らぬ間に神々を助け感謝されるようになりました。
やがてその力に目を付けた退魔師が訪れて、護符として湊のメモ紙を買い取りに来るようになりました!

――(感想)――
……特殊な形ではありますが、これも一応『チート主人公』という部類に入るのでしょうか?
神々や退魔師でもどうしようもない悪霊を、湊は無自覚に、あっさりと祓いのけてしまいます。
湊自身は悪霊などを見ることはできません。なので『気づいたら全員やっつけていた』みたいな展開が多いです。
とんでもない能力を持っているのに、当の本人に自覚が無く、見ることも感じることもできないのは少し寂しいように思いました。(周りの人たちのリアクションで察するしか、認識する術がありません)

それにしても、普段からメモが多いメモ魔なのに、その文字が次々と消えていくのはなんとも不便です!
油性ペンで書いてもダメだそうです。
現実的に大きな支障をきたすため、そこは少しかわいそうでした。

楠木湊には悪い霊は見えず、良いモノは見えます。
そして悪い霊は一瞬で消し去り、良いモノたちには好かれます。
つまり楠木湊は、常にキレイなモノや神聖な神々と触れ合い、一方で汚いものは認識せずに生きていることになります。
神々も言っていましたが、『見えない方が幸せ』なこともあるのでしょう。そう考えると湊に悪霊が見えないというのは、不便なのか、都合が良いのか、よく分かりません。
ともかくそんな訳で、楠木湊は邪悪に染まることなく、純粋に穏やかなまま日常を送り続けます。感情が荒ぶることなどほとんど無い平穏な日々が続きます。
ほのぼの系ラノベとしてはよくできた、面白い設定だと思いました。

・楠木邸に集う神たち

――(あらすじ)――
楠木湊が住むことになった家の周辺は、悪しきものに汚染されていて、そこに住む神々は弱り切っていました。
しかし湊が無意識にその力を発揮して浄化し、周囲一帯の神々は元気を取り戻しました!

湊に助けられた神々はやがて、楠木邸を訪れるようになります。
最初は隣の山に住むの姿をした『山神さん』。彼は人間の言葉を話すことができ、湊の家の庭に住み着いてしまいました。
その次はの姿をした『霊亀』という神様。言葉を話すことはできませんが、湊にとても感謝しているようです。庭の水場が気に入ったようで、湊から許可をもらい、そこを自分の場所にしてしまいました。

その後も続々と神々が集まってきます!
いつの間にか楠木邸は神聖な場所となり、年中緑の草木が茂る常春の気候となりました。

――(感想)――
この作品における『神』は創造主のような物ではなく、いわば『精霊』『妖精』に近い物のようです。
たくさん種類がいて、それぞれ山、風、雷、運などの司る物があり、湊以外の人には見えない、神聖で不思議な存在です。
楠木邸での暮らしは湊と神様たちがそれぞれ尊重し合っていて、穏やかで優雅。平和そのもの!
なんとも平和で微笑ましい生活です。

社会の喧騒の中で頑張っている人にとっては、この作品のようなスローライフっぷりはとても尊いものに感じることでしょう。
現実で体験できないことを本の中で追体験するという、小説の醍醐味がしっかり味わえます。

・神々が増えすぎ!色々と盛り沢山!

――(あらすじ)――
物語が進むにつれて、楠木邸に住み着く神は増えていきました。
いつの間にか楠木邸からは四季が消え、いつも快適な常春に。

やがて湊は神様たちから様々な力を授かるようになり、運気は急上昇!高級な酒がいつでも手に入るようになり、また生活に便利で戦闘にも使える異能の力なども手に入れました。
さらに自身が本来持つ『文字で悪い物を浄化する力』にも磨きをかけ、楠木湊は徐々に人間離れしていきます。

物語が終わるころには、楠木邸はたくさんの神々で溢れ、幻想郷のごとく不思議な空間になっていました。

――(感想)――
作者さんのあとがきによると、山神さん(最初に来た狼の神)の眷属は、当初は12匹もいたそうです!!
流石に多すぎたようで、本作では3匹だけになっていましたが、それでも多いくらいです。
さらに亀、竜、麒麟、鳳凰の四神が揃い、風神・雷神に山神さんと、まだ1冊目なのに既に楠木邸は神様たちで飽和寸前です!

神様たちはお酒やお菓子が大好きで、しかも大変高級な物ばかり好みます。
日本酒が好きな亀、ワインが好きな竜、ビールが好きな麒麟。
和菓子が好きな山神さん。そしてその眷属たち3匹は洋菓子が好きだったりと、それぞれ嗜好がバラバラで楽しいです。
しかし随分と賑やかな大所帯となっていました。ちょっと増え過ぎなのでは……?

おそらく作者さんは、続編を書くことを想定しておらず、全ての神々をこの1巻で出し切ってしまったのではないでしょうか!?
今後さらに楠木邸に神様が増えると、収拾がつかなくなってしまいそうです。

また、楠木湊は修行して力を付け、陰陽師としても活躍するようになりました!
一体これ以上どんな展開があるというのでしょうか……?
果たして次回以降も面白いお話が読めるのか。不安ながらも楽しみです。

(「神の庭付き楠木邸」1巻の感想・ネタバレあり)

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