神の庭付き楠木邸5巻の感想(ネタバレあり)かずら橋の費用を稼ぐため、湊がとんでもない物を作り出してしまう

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神の庭付き楠木邸5巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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神の庭付き楠木邸5巻
/えんじゅ
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【評価】
・いつも通り面白かったです
・モフモフたちがかわいい
・悪霊が増えすぎて不穏

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★
ラブコメ量:   ■
戦闘・バトルの量:■■
男女比:     男:女=3:1
・スローライフ・獣の姿の神様たち・神聖・陰陽師・チート主人公

・かずら橋の建設に向けて

――(あらすじ)――
山神さんの山を整備している湊は、ボロボロになっていたかずら橋を新しくするため、職人を探しに出かけました。
人間のことを知りたいという3匹の眷属たち(テン)も湊に同行しまたが、彼らは悪人から発せられる悪臭に慣れておらず、苦しそうに湊の後をついて来ます。
山が整備されたあかつきには、山神さんの山にこれまでより多くの人が入って来ることが予想されます。そのため3匹の眷属たちは、人に順応しようと頑張っていました。

さて、かずら橋を修復できる職人探しですが、建設会社の元社長に会って電話をかけてもらいました。

「職人たちが確保できたよ」

「向こうもやる気みたいでね。なにぶんかずら橋は全国的にも珍しいから仕事も少ないんだよ。それで腕を鈍らせたくないのと後継者も育てたいのとで、ぜひ請け負いたいと先方が言っていたよ」

「ああ、ちょうどかずらもあるようだ。架け替えになっても十分足りるだろうとのことだったよ」

あっさりと話が進み、かずら橋の橋梁工事が決まりました!
しかし橋梁には多大な費用がかかります。
湊はお金を稼ぐため、新たな仕事に勤しみました。

――(感想)――
まず、私は『かずら橋』というものを知りませんでした。(食虫植物のウツボカズラの『かずら』でしょうか?)
調べてみると、『サルナシなどの葛類を使って架けられた原始的な橋』だそうです。
そんな珍しい橋を架け直すとあって、工事には大金が必要となります!
湊は瑞獣たちから運気の上がる加護を受けているため、宝くじやギャンブルですぐに大金持ちになることができます。
しかし彼はそんなことはしません!
播磨に買い取ってもらう護符を作成し、神木クスノキを使って木彫りもします。
きちんと働いて稼ぐところが好ましいです。湊は本当に好青年です!

さて、多くの人々が山に訪れるかもしれないので、山神さんの眷属であるテンたちは人間に慣れる練習をしていました。
神の不思議なパワーでなんとかするのではなく、眷属たちがちゃんと努力して成長していくのが微笑ましいです。3匹を応援したくなります。
普段は奔放な末っ子のウツギですが、意外と向上心はあるようで、セリやトリカと共に努力を惜しみません。
性格がバラバラな眷属たちですが、『強くなりたい』『人間に慣れたい』『湊が大好き』などの思いは皆一致している様子。
それぞれが独立していながらも、仲の良さが伺える良い兄弟(姉)で羨ましいです!

・湊の作成した木彫りの船には凄まじいご利益が!!!

――(あらすじ)――
神木クスノキを使って、湊は木彫りの船を2艘こしらえました。
しかしそれだけだと見栄えがイマイチだったため、先日受け取った霊亀と応龍の抜け殻を帆にして船に立てることにしました。
ハサミでは切断できないほど頑丈でしたが、山神さんが力を込めると簡単に変形し、糊も付けずに船に付いてくれました。

神木を使っている上に、湊自身の『祓う力』も込められており、更にとんでもなく希少な『瑞獣の抜け殻』まで素材として使用された木彫りの小舟。
そこに応龍の抜け殻の船には応龍自身が、霊亀の抜け殻の船には麒麟が、それぞれ加護を付加してくれたおかげで、湊が作成した木彫りの船は、もはや値段を付けられないほど価値のある物になってしまいました!

――(感想)――
山神さんの山を整備するための資金集めのために木彫りを作ったのに、結果『値段が付けられない』ということですぐにはお金に変えてもらえませんでした。
本末転倒です!

湊はもはや、この世に存在してはいけない物を作り出してしまったのではないでしょうか。
応龍の方は『災いをはねのけ、身を護る効果』。霊亀の皮の帆で麒麟が加護を与えた方は『とことん悪縁を弾く効果』が付与されているそうです。
手にした人の人生を変えてしまう程の力があります!
湊は今後もこんな物を作成し続けるのでしょうか!? 想像すると恐ろしいです。

湊が更に力を付けたことによって、いよいよ彼が人間からかけ離れた存在になってきたように感じます。
悪しき物を取り払い、幸運を呼び寄せる物品を人の世に振り撒く。本人は人間でありたいと願っているようですが、やっていることは完全に神様です!
どんどん正常な感覚が無くなっていくようで、湊が心配です。

・エゾモモンガの神霊が外に出て来るようになった

――(あらすじ)――
湊に助けられ、山神さんの眷属となり、エゾモモンガの姿になった神霊はとても臆病です。
名前はまだありません。
もともとは人型だったこともあり、エゾモモンガの体での四足歩行にまだ慣れていません。
湊からどら焼きなどを貰っても、その食べ方はどうしても汚くなってしまいます。

そんなエゾモモンガが、たまに出てきて湊の前に姿を見せてくれるようになりました!
慌てて2足歩行で逃げてしまったり、石灯篭を登っている途中で落ちてしまったり。まだまだ動きは不器用ですが、警戒心は薄れつつあるようです。

――(感想)――
エゾモモンガの不器用なところがかわいいです!
(2足歩行で逃げていくのはあまりかわいくないかもしれませんが……)

このシリーズは、物語後の「あとがき」のところで、また本編のお話の続きが書かれることがあります。
そこでエゾモモンガのために、湊が木桶に温泉のお湯を入れてあげていました。しかし体が小さいため、神霊は桶の中に入れませんでした。それを見た湊の心遣いが微笑ましかったです。

ご用命とあらば。湊はそっと近づき、くぼませた片手を差し出した。するとすぐに乗ってきた。
その感触、蒸したてのお饅頭のごとし。
うおおーッ! と浮き足立ったが己を律し、エゾモモンガを木桶の中央に浸けた。

内心は大喜びなのに、臆病なエゾモモンガのために自分を律するところが湊らしいです。
早く名前を付けて、可愛がってあげて欲しいです。

・陰陽師時たちの奮闘!悪霊が増え過ぎている?

――(あらすじ)――
時々事件は起こりつつも、湊は神様たちと穏やかな生活を送っていました。しかしその裏で陰陽師たちは、悪霊退治に忙しい日々を送っていました。
どうやら各地で悪霊が増えているようです。
陰陽師パートでは播磨の姉と妹が登場し、葛木は相変わらず式神たちを甘やかし可愛がっていました。
彼らは大量に湧きだす悪霊を退治するため、各地に出向き今日も戦います。

――(感想)――
帯で『賑やかスローライフ』を謳っている本作ですが、バトルシーンもあります!
悪人も出てきますし、神様は時折、湊に酷いこともします。
のほほんとした癒しを求めて本作を買ってしまうと、意外と剣呑だったり殺伐としていたりするシーンもあるため要注意です!

さて、湊たち楠木邸の話とは別に、陰陽師たちの話も進行していますが……。
各地で悪霊が異常発生しているようです。 日本に、あるいは世界に何らかの異常が起きているのでしょうか!? ただごとではなさそうです!
真相はまだ不明ですが、何やら人の悪意のような物を感じる描写もあり、播磨たちの今後が心配です。

湊は穏やかな性格ですが、突出した『祓い』の力を持ち、体力もあり、更には風を操るなどの異能の力まで持ち合わせています。
普段はのんびりスローライフを営んでいますが、湊は戦闘力もかなりあるのではないでしょうか!?(実際、スサノオや田神さんとの戦闘経験あり)
もしかすると湊が陰陽師や退魔師になり、播磨たちと一緒に悪と戦うような未来もあるかもしれません。
今、湊は色んなことをして稼いでいますが、今後どんな仕事を生業としていくのか気になるところです。

(「神の庭付き楠木邸」5巻の感想・ネタバレあり)

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