りゅうおうのおしごと!17巻の感想(ネタバレあり)八一が将棋の『結論』に迫る

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りゅうおうのおしごと!17巻の感想(ネタバレあり)

※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!

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りゅうおうのおしごと!17巻
/白鳥 士郎
・『りゅうおうのおしごと!』の関連記事へ

【評価】
・衝撃の事実が多数発覚!
・AIの時代の将棋界が丁寧に描かれていた
・相変わらず小学生がヒロイン

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★
ラブコメ量:   ■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■
男女比:     男:女=1:2
・将棋AI・小学生・女流棋士・ハーレム系・親子

・雛鶴あい騒動!

――(あらすじ)――

あい:
「勝ちます。誰が相手だろうと」

「そして最速最短で編入試験を受けて、プロ棋士になります。これがわたしの次の目標です」

将棋のプロ棋士になるためには、奨励会に入り三段リーグを抜けて、四段になるという道が一般的でした。(四段以上=プロ棋士)
しかしあいちゃんは今後の対局で実力を示し、『編入試験』を受けてプロになると宣言したため、周囲は混乱しました。
過去に一度だけ前例はあるものの、『自分のために特例を作ってプロ棋士にしろ』という、ある意味とても傲慢な発言となってしまいました。
あいちゃんのこの宣言を快く思う人はあまりいませんでした。

――(感想)――
前の巻であいちゃんが就位式で言ってしまった発言は、顰蹙を買うとは思っていました。しかしここまでとは思いませんでした!

たまよん:
「三千人も参列者がいたんだよ!? マスコミだってしこたま来てたんだよ!? 将棋メディアだけならまだしも将棋を知らねー大手メディアまで来てておまけにリアルタイムで動画配信だってしてたんだよ!? あんたそれ知らなかったの!?」

「知ってました」

「だったら大人しくしてろってんだボケェェェェェェェェェェッッッ!!」

清滝師匠は意外と冷静でしたが、静かに「将棋を舐めるのも大概にしいや。あいちゃん」と言った言葉がキツかったです。

余談ですが、この17巻の裏表紙に書かれているあらすじでは、あいちゃんが『プロを相手に連勝を続ける。しかし勝てば勝つほど周囲から人は離れていき……』とありますが、そんなことはありませんでした。
むしろ負かした相手すら味方につけて、あいちゃんを応援する人は増えていきました!
本編の内容と少し齟齬があり、違和感を感じました。

あいちゃんを応援する人が多少増えても、孤独な道を進んでいることに変わりはありません。
そもそも将棋のプロ棋士は(ほぼ)全員男性です。
プロ棋士になっても自分だけ女性だという事実だけで疎外感があるはずです。
あいちゃんが頑張っている姿は応援したくなるのですが、幸せな未来はどうにも想像できません!
八一も銀子や天衣ちゃんに取られてしまいました。

このままあいちゃんは一人で道を開拓して、ずっと孤立し続けるのでしょうか。
シリーズ開始当初の爛漫だったあいちゃんが恋しいです!
心配は尽きません。

・八一が再びカンヅメ状態に

――(あらすじ)――
夜叉神天衣(やしゃじん あい)が見せた『100年後の将棋』。
そこへ辿り着きたいと思った八一は私生活を捨てて閉じこもり、スーパーコンピューターのAIと対局を繰り返す生活を始めました。

――(感想)――
最初は八一がAIに負け続けて苦しんでいる様子に目がいきましたが、夜叉神天衣が八一に言った一言で見方が変わりました。

夜叉神天衣:「スーパーコンピューターを動かすのって、いくらかかるか知ってる? 一時間であんたの年収吹き飛ぶわよ? 」

マジですか!?
竜王の年収が1時間で吹き飛ぶんですか!?
スーパーコンピューターをナメていました!
スパコンの運用方法の穴を突いて将棋の研究に使わせてもらっているものの、本来は気軽に稼働させて良いものではないのですね……。
そんな最新の将棋AIを八一と天衣は毎日使い放題!棋士にとってこの上ない程の超贅沢環境です。

これはまさにライトノベルだからこそできたストーリーだと思います。
現実で藤井聡太さんが登場したせいで『10代の竜王』というありえないラノベ設定が実現してしまい、現実との差別化を意識していた時期がこのシリーズにはありましたが……
もはや完全に、現実世界の将棋とは違うルートに入りました!!

『りゅうおうのおしごと!』の将棋界は今後どのような道を辿っていくのか、とても楽しみです!

・銀子の遺伝

――(あらすじ)――
銀子の病気は父親譲りで、銀子の実父は既に他界しています。
銀子自身の心臓は完治したものの、この病気は遺伝性の物。つまり、銀子の子供にも心臓の病気が遺伝する可能性があります。

八一は銀子の母親である空笙子(そら しょうこ)からこの話を聞かされ、厳しい現実を突きつけられました。

――(感想)――
銀子の心臓の病気は父親譲りで、銀子の実父は既に他界している。そして銀子自身の心臓は完治したものの、この病気は子供に遺伝する。
これまで八一が銀子と、子供をたくさん作りたいと語っていたシーンがあっただけに、この事実はショックでした。(なかなかエグい展開になってきましたね……)
『子供に病気が遺伝するなら姉弟子と結婚するのはやめる』とはならないと思いますが、かなり重い問題です。そしてこれが、配偶者と娘が心臓病で苦しむ様子を見届けた、銀子の母親から告げられるというのがまたヘビーです。

酷な事を言ってしまうと、銀子と結婚しない方が八一は幸せになれるのだと思います。しかし銀子が好きになってしまい交際も始めている以上、そう割り切れるはずもありません。
ただでさえ拗れていた八一の女性関係が、更に難しいことになってしまいました!

・椚創多が動いた!

――(あらすじ)――
雛鶴あいがプロ棋士への編入を望んでいる事を聞いた椚創多(くぬぎ そうた)は、意外なことに強い賛同の意志を見せました。

「プロ編入試験、いいと思います! 将棋って実力の世界ですから。 性別や年齢で可能性が閉ざされる世界じゃないからこそ、ぼくみたいな若造がみなさんに認めていただけるわけで」

「もしそんな試験が本当に実現するなら、ぼくは喜んで試験官をやりますよ!」

そして創多は、奨励会を年齢制限で退会した鏡洲飛馬(かがみず ひうま)を再び将棋の世界へ連れ戻すため、宮崎県へと向かいました!

――(感想)――
銀子ブームの代わりに、作中は今、『そうちゃんブーム』によって将棋界が支えられています。
椚創多の世間体は良く、『理想の孫』のような存在としておばさんたちから愛されるようになったのですが……。
その実態はかなりクレイジーです!
鏡洲飛馬をプロ棋士に引き込もうとする行動力や、八一を溺愛するストーカー気質なところなど、かなり恐ろしい一面を持った少年です。

危険で行動力のあるこの子が、今や将棋界の顔となっている訳ですが……これはかなり危うい状況なのではないでしょうか!?
創多は自身の言動一つで、将棋界をパニックに陥れることができるポジションに立っています。今後はこの子の動向が物語を大きく動かすかもしれません!
現にあいちゃんが望んでいるプロ編入試験が創多の発言によって実現しそうになっています。
今後注目のキーパーソンかもしれません!

(「りゅうおうのおしごと!」17巻の感想・ネタバレあり)

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