神の庭付き楠木邸12巻の感想(ネタバレあり)
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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神の庭付き楠木邸12巻/えんじゅ
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【評価】
・今回は特に面白かったです
・第二部が始まったものの、別段変化は無し
・カエンの眷属が完成!
・カエンが独立!
・新しい神が多数登場
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★★
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■
戦闘・バトルの量:■■
男女比: 男:女=1:1
・獣の姿の神々・神の力・神聖・賑やか・事件・モフモフ
・アマテラス様との縁
☆――(あらすじ)――☆
大きなカラスの姿をした、アマテラスの眷属であるヤタガラスと出会いました。
ヤタガラスは主神であるアマテラスを探していました。アマテラスは他の神々から頻繁に相談を受けているそうで、嫌気が差して隠れてしまったそうです。
湊はアマテラスから力を与えられているため、その繋がりを辿って彼女を探すことになりました。
しかしアマテラスを見つける前に、彼女への頼みごとを、急遽湊が代行することになってしまいました!
織物の神アメノハヅチの依頼で、雑念に取り憑かれた娘さんの悪感情だけを封印します。
☆――(感想)――☆
ヤタガラスのデザインが好きです。私はカラスがあまり好きではないのですが、このヤタガラスは黒くて大きくてフワフワでかわいいです。
クチバシが宇宙みたいな模様になっているのも良いセンスです。
さて、湊が遂に神の代役をするようになりました!
これまであまり使って来なかったアマテラスの『封じ込める力』。これを鍛えて神の感情を封印したり、悪い妖怪の妖魂から妖気だけを奪い閉じ込めたりするようになりました。
今までの『悪霊を祓う』や『風を操る』と違い、かなり汎用性の高い力となっています。
湊の人間離れが止まりません!
この男はまだ成長を続けるというのですか!
今や湊は神にすら頼られ、救い助けるようになりました。
『神を超える存在になった』とまでは言いませんが、だいぶ人間から逸脱してしまったように思います。
これからも彼は神の厄介事に巻き込まれるのでしょう。湊の人生は難儀で壮絶なものになりそうです!
・カエンの一人立ち!
☆――(あらすじ)――☆
「麿(まろ)の眷属ができたのじゃー!」
そう言ってカエンは湊たちに眷属を披露しました。
コサギという鳥をモチーフにした、全身が鋼色のマシンです!
以前はもっと不格好な飛行機の姿でしたが、鳥の姿をしたカエンの眷属として生まれ変わりました。
この鋼の鳥の名前は『タタラ』。
カエンを乗せて空を飛び回る、機械製の眷属です。
そして眷属の完成を機に、カエンは楠木邸を出て方丈山で暮らすことにしました。
セリたちと一緒に、山で暮らす妖怪たちに挨拶をして回ります。
☆――(感想)――☆
空を飛ぶ飛行型の眷属!
これは便利です。きっとカエンの見る世界が一気に広がることでしょう。見た目も名前もグッド!
そしてカエンが遂に楠木邸を出て行ってしまいました!悲しいです!
私にとってカエンは、山神さん以上に楠木邸のマスコット的存在でした。小さくてキュートな姿は山神さんとはまた違った魅力があり、湊と私を悶えさせていたのですが……今後は出番が減ってしまいそうで残念です。
応龍、麒麟、鳳凰に続いてカエンまでいなくなってしまい、楠木邸はだいぶ寂しくなってしまったのではないでしょうか。
今作はカエンがいなくなってから楠木邸の外の話が続いたので、まだ家の中の寂しさは分かりませんでした。しかしおそらく、13巻の楠木邸は静かになっていることでしょう。
さて、カエンが方丈山に住むにあたり、妖怪たちへ挨拶をして回ったのですが……、小さい体に似合わない暴れっぷりでした!
タタラの背に乗り空を飛び、タタラが口から火を噴きます!
カエンは湊が大好きです。そして山の妖怪たちも湊に思うところがあり、そのせいでモメてしまうようでした。
最近は湊のいないところで、湊を巡ってイザコザや痴話が増えた気がします。
罪な主人公です。
・いづも屋でアルバイト
☆――(あらすじ)――☆
いづも屋には神たちが神産物を持ち寄る交換所があります。
猫の姿の神に頼まれ、湊はそこで1日アルバイトをすることになりました。
いづも屋から猫神の神域に入り、各神々に繋がる門を通して、神産物を預かります。
しかしこの店を利用する神たちは、他所の神産物を欲しがるものの、自分で交渉することは厭う神たちです。
湊:「――もしかして、人見知りか」
猫神:「そうにゃ、だいぶヒドいにゃ」
しかし湊は、そんなコミュニケーションが苦手な神々とつつがなく交渉を成立させていきます。神産物を受け取り、湊はその度に神から興味を持たれ、気に入られていきました。
☆――(感想)――☆
神や四霊たちからたくさんの加護を賜った、楠湊(くすのき みなと)という存在が、更に神々に知れ渡りました。
中には湊に一目惚れしてしまった女神もいるようです!
アルバイトを頼んできた猫神店長は、素直に神産物を渡して来る女神を見て「ここまで御しやすい神だったとはにゃ」と驚いていました。
湊の人徳と魅力のおかげです。
最初の頃は全く恋愛要素のない本作でしたが、最近は女子学生から「鳥使いさん」としてキャーキャーと持て囃されたり、山姥(やまんば)や女神から恋愛感情を向けられるようになりました。
もともと湊は神々からモテモテでしたが、今は女性からもモテるようになりました!
しかし湊が女性に対し、どう思っているのかは分かりません。
湊の恋愛感情について文中でほとんど描写が無く、本当に知りえないのです。
湊は女性から好意を向けられていますが、気づいていないのか、興味が無いのか、それとも文章として書かれてないだけで本当は意識してるのか……。
湊が将来伴侶と結ばれることはあるのでしょうか。気になるところです。
・山神さんが催す祭典に向けて
☆――(あらすじ)――☆
数十年から数百年に一度、山の神たちが集う祭典が行われます。
次の祭典の主催者は楠木邸に住み着く、かの方丈山の山神さんでした。
山神さんは祭典の準備をすべく、まずは眠っている山の神々を起こすことから始めます。
セリ、トリカ、ウツギを各地に派遣しましたが、結果は芳しくないものでした。
「――山神、申し訳ありません。お役目を果たせませんでした。半分の神が答えてくれなかったんです」
「――神域の入口さえわからない山もあったんだ」
「だいたいさあ! 眷属一体も山においてないなんて、怠慢もいいところだよ!」
山神さんと湊は祭典の開催を伝えるため、地方の神の山へと向かいました。
そしていつも通り、その地を観光して特産物に舌鼓をうつのでした。
☆――(感想)――☆
山神たちの祭典が、近々開催されることになりました!
人間でいう運動会のような催しのようです。
これまでも山神同士での争いはあり、その度に凄絶なバトルが繰り広げられました。
今回は山の神が大勢集まるということで、おそらく地上で開催されれば、辺り一帯の地形が変わってしまうほどの大災害になることでしょう!恐ろしいです。(なので神域や神界で開催されるのだと思われます)
ずっと眠っていた白山(はくさん)の山神も、起きて祭典のことを聞くなり「今回こそ、吾が一番をとる。必ずや……!」と気合いを入れていました。どうやら山神たちの間では、相当に楽しみなイベントのようです。
山神たちが自主的にイベントを開いていることも、そしてそれを皆が楽しみにしていることも、個人的には意外でした。
正直、山の神たちはもっと無気力で、他と関わることにそこまで興味が無いイメージでした。
しかし今思えば山神さんはかなり顔が広く、出会う神たちはほぼ全て知っている様子です!
山神さんたちは一体、どういう形で知り合ったのでしょう。仲良くなるきっかけも、山神さんが他の神と仲良くする姿も、ちょっと想像が難しいです。
長い年月を生きると自然と交流する機会があるものなのでしょうか。
時にはずっと会っていないにも関わらず、神同士が親しそうに会話することもあります。
寿命に縛られない神々には、人間同士とはまた違う独特な距離感があるのかもしれません。
(「神の庭付き楠木邸」巻の感想・ネタバレあり)

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