神の庭付き楠木邸3巻の感想(ネタバレあり)
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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神の庭付き楠木邸3巻/えんじゅ
(2026年4月からアニメ化!)
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【評価】
・いつも通り面白かったです
・基本はほのぼのなのに、たまに物騒
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★
読みやすさ: ★★★★
ラブコメ量: ■(ほぼ無し)
戦闘・バトルの量:■■■■■
男女比: 男:女=3:1(?)
・たくさんの神々・陰陽師・退魔・神域・かわいい・神聖・スローライフ
・ツムギが再登場!天狐との交遊も深まる
☆――(あらすじ)――☆
山神さんのお隣の山にも神様がいます。
狐の姿をしていますが滅多に人前に現れることはなく、眷族である黒い狐、『ツムギ』がお使いで外を出回っています。
主人公の楠木湊(くすのき みなと)は稲荷寿司を作り、以前来たツムギのことを思い出していると、噂をすればなんとやら。
思いがけず再びツムギが訪ねて来ました!
ツムギは以前、自身の主である天狐が湊を強引に呼び込もうとした件を謝罪しました。
湊は稲荷寿司をツムギに振る舞い、改めて友好的な関係となりました。
☆――(感想)――☆
ツムギはかわいらしい見た目で、あざとい上目遣いで湊の心を揺さぶります。
そしてツムギの主である天狐も、妖艶な女狐です。(『女狐』というと『男を騙す女性』という意味もありますが、ここでは単にメスのキツネという意味です)
女っ気が皆無だったこの作品に女性キャラが出て来るようになり、少し華やかになった気がします!(人間ではありませんが)
天狐と山神さんがライバルだというのがまたステキです。
狐と狼のバトルが急に始まったときは驚きましたが、これは神同士の『じゃれあい』のようなものなのでしょうか。ケンカをしながらもどこか楽しそうで、『こういう関係もアリなのかな?』と思いました。
・神にとっては日常茶飯事!? 刃傷沙汰に消滅の危機
☆――(あらすじ)――☆
山神さんは趣味で時々、楠木邸の庭の改装をします。
しかしこの時に使う力が大きすぎるせいで、作業後はチワワくらいの大きさまで縮んでしまい、体が半透明になり消えかけてしまうことすらあります!
大きく威厳のある姿の山神さんが好きな湊とって、山神さんの小型化は一大事です。しかし山神さんは『我の本体は山そのもの』といい、化身である狼の姿がどうなろうと頓着していない様子。
山神さんに消えて欲しくない湊は気が気ではありません!
また楠木邸に来るなり、神同士で戦いを始め刃物を振り回そうとする神も出て来ました。
以前には風神がいきなり神木クスノキを切り倒してしまった事例もあります。
基本的に神々は、湊に対しては友好的で礼儀正しいです。
しかしその言動は人間である湊と相いれない所があり、湊はそんな神様たちに振り回されながら日常を送っています。
☆――(感想)――☆
遂に刃物が出て来ました!
庭の神木であるクスノキも、風神が一刀両断してしまいましたし、神様たちにとって刃傷沙汰は大したことではないのかもしれません。
しかし湊にとっては一大事なので困ってしまいます!
基本的には平和なのに、急に殺伐とする独特なリズムがこのシリーズにはあり、なかなか読んでいて慣れることはありません。毎度驚いてしまいます。
斬られたり消えかけたりが日常茶飯事で、悪霊にすぐにとり憑かれてしまう神様たち。考えてみると、よく今まで生き残ってこられたものです。
ともかく一般の思考とはずれている者が多いので、これからも関わり方には要注意です!
山神さんにどうしても消えて欲しくない湊が、無理矢理お供え物を食べさせようとしている時の圧が面白かったです。
湊:「いいから、食べてよ」←真顔、イラスト付き
・見た目は完全に現代人。スサノオが登場!
☆――(あらすじ)――☆
楠木邸の庭にヤマタノオロチと須佐之男命(スサノオ)がやって来ました!
かつては戦った2柱の神ですが、ヤマタノオロチはスサノオの背に纏わりつき、今では一緒に過ごしているようです。
スサノオは体の線が出る、黒一色で統一された現代風の服を着ていました。
湊とそう変わらない年齢に見えますが、ずっと昔から存在した伝説の男神です。
荒っぽい口調ながらも湊に手土産の酒樽を渡し、友好的な態度を見せるスサノオ。
しかしその酒をヤマタノオロチが飲みたがり、2柱の間でケンカが勃発!
慌てて湊が止めるはめになりました。
湊:「ここで刃傷沙汰はやめてください!」
スサノオ:「なんでだ?こいつを切り刻んだら、尾から剣が出てくるぞ。おもしれェぞ。見たくねェ? オメェも男ならそういうの好きだろォ?」
湊:「見たくないです!」
☆――(感想)――☆
スサノオは日本神話に登場する男神で、姉であるアマテラス、兄であるツクヨミと並んで『三貴子』と呼ばれます。
荒々しい性格でありながら英雄的な側面も持ち、人々を苦しめていた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した伝説が有名です。
そんな太古の神様が、現代風でどこかヤンキーのような服装で出てきたのには驚きました。
そして珍しい完全な人型です!もちろん言葉も通じます。
会話ができない神様も多いので、これは有難いです。
さて、スサノオは湊の敵という訳ではないのですが……どうにも言動が荒っぽくて、湊の気質と合いません。
厄介な神様と知り合いになってしまったのかもしれません!
ちなみに以前神域で出会い『閉じ込める力』を湊に授けた女神はアマテラスといい、スサノオのお姉さんだったそうです!
神様の世界は広いようで狭いようです。
・風の声が聞こえるようになってきた!
☆――(あらすじ)――☆
風神の力を操ることに慣れてきた湊は、『風の声』が聞こえるようになってきました。
『風』は『風の子』や『風の精』とも呼ばれ、どこかで誰かが話した声などを湊に届けてくれます。
さらに風の精と仲良くなれば、その場で起こった過去の音声なども聞かせてもらうことができるようです。
☆――(感想)――☆
風神の話では、『風』は遠くの声や過去の音などを湊に届けてくれる存在とのことでしたが……。
やたらと風鈴を鳴らしたり、湊を風で押して気になる場所に連れていってしまったり。
音だけではなく物理的にもけっこう干渉してきます!これはかなり迷惑なのではないでしょうか!?
湊は穏和な性格なので気にせず受け入れているのかもしれませんが、神域に引き込まれるようになったり、風にイタズラをされるようになったりと、日常生活に支障が出てきました!
ますます人間離れしてきた湊は、だんだん神に近づいてきているように思えます。
2巻で湊は「……俺は、人として死ねる?」と気にしていましたが、ますます心配になってきました。
湊を尊重しているのか、振り回して遊んでいるのかよくわからない神様たち。
このまま平穏に暮らしていると、いつの間にか湊が人間でなくなってしまいそうで恐ろしいです。
(「神の庭付き楠木邸」3巻の感想・ネタバレあり)

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